モラハラ・浮気を原因とした離婚は、証拠があるかないかによって結果が大きく変わってきます。
なぜなら、モラハラや浮気は「証拠がなければ隠せてしまう問題」なので、決定的証拠がないと相手が認めない可能性があるからです。
では、どのような証拠なら相手が非を認め、こちらに有利な形で離婚を進められるのでしょうか。
有力視される証拠の例とその集め方を紹介しましょう。
離婚への第一歩!有力な武器になる「証拠」を集めよう
モラハラは、周囲の人から見えないところで起こる問題です。
したがって、配偶者のモラハラで悩んでいても、証拠がないので信じてもらえないというケースも少なくありません。
実際にモラハラ問題を解決した事例では、「有効な証拠を集めることで周囲が味方となり離婚できた」という意見もあります。
・夫が専業主婦を望んだのにもらえる生活費が少なく、やりくりが厳しいため「もう少し生活費が欲しい」とお願いしたら暴力を受けた。
両親にも相談したが、夫は相手によって態度を変えるため信じてもらえない。
そこで「家計簿や振り込み金額の記帳ページ、暴力を受けた時の診断書」などを証拠として用意したところ、やっと周囲が夫の行動に疑問を持ち味方をしてくれて離婚できた。
・夫から毎日「お前は何をやってもダメだ」「こんなこともできないのか」と暴言を言われ続けた。
友人に相談したが「あんな優しい人がそんなこと言うの?」と信じてもらえなかった。
毎日の暴言をボイスレコーダーに録音して聴かせたところ、友人がこれまで信じなかったことを謝り離婚に協力してくれた。
さらにモラハラを行う配偶者は、
「モラハラで妻を脅し別の問題を隠している」
ことも多く、二重の苦しみで「何から行動すれば良いかわからない」という妻もいます。
その中でもよくあるのが、「モラハラ夫が浮気をしていた」というケースです。
「モラハラで生活費を削られていたが、そのお金で浮気相手と旅行をしていた」「結婚前に貯めたお金を浮気相手に注ぎ込まれた」など、モラハラの証拠を集めていくうちに浮気に気が付き、両方の証拠集めでやるべきことが増えて苦労した、という実例もあります。
モラハラも浮気も、配偶者が意図的に隠そうとするだけではありません。
被害者である妻が心身共に消極的になっているためなかなか表に出せず、証拠がなければ離婚へ向けて動き出せません。
しかし、証拠があることで周囲の人が味方となり、離婚を有利に進められます。
モラハラ・浮気の離婚問題解決へ向けて、まずは証拠集めから始めてみましょう。
証拠を集めることで得られるメリット
配偶者からのモラハラや浮気行為でショックを受けている妻は、
「離婚をしたい」という希望と
「配偶者への恐怖」
が混在しているので、なかなか証拠集めに踏み出せない傾向があります。
しかし、証拠を集めることで得られるメリットは大きく、集めた証拠が次へ進むきっかけになるのです。
ここでは、証拠を集めることでどのようなメリットがあるのかをくわしく紹介しましょう。
メリット①:これから「やるべきこと」を判断しやすくなる
配偶者から受けたモラハラや浮気の証拠は、「今現在自分が置かれている環境を表しているもの」です。
とくにモラハラで精神的に支配されている女性は自己肯定感が低くなっているので、「この状態が当たり前」だと思い込んでいることも少なくありません。
モラハラや浮気の証拠を集めることで、自分が置かれている状況のおかしさを客観的に見つめ、
「これからどうしたいか」
「何をするべきか」
が判断しやすくなります。
メリット② : 第三者に「相談しやすく」なる
モラハラや浮気は隠れて行われることがほとんどなので、ただ誰かに相談しただけでは信じてもらえないかも知れません。
証拠があることで配偶者のモラハラや浮気が「目に見える状態」になります。
これにより、第三者にも理解してもらえるだけでなく、離婚へ向けたアドバイスや手助けも受けられます。
メリット③:離婚や話し合いを「有利」に進められる
モラハラや浮気による離婚問題は、証拠がなければなかなか相手が非を認めようとしません。
「そんなことはしてない」「自分は悪くない」と言い逃れしたり、挙句に「お前が悪いからこうなったんだ」などと責任転嫁する可能性もあるのです。
もし決定的な証拠を持っていれば、裁判でも相手が離婚の有責者(責任を負う人)と認められます。
あなたは、離婚へ向けての話し合いを有利に進められます。
自分で集められる有効な証拠の具体例
モラハラや浮気による離婚には証拠が大切ですが、一体どのようなものが「有効な証拠」となるのか悩む人も多いことでしょう。
自分で証拠を集めるのにも限界がありますから、具体的な例があった方が動きやすいことと思います。
では、どのようなものがモラハラや浮気の証拠となるのか、自分でも集められる証拠の具体的な例を紹介しましょう。
「モラハラの証拠」の具体例
モラハラは、「暴言による精神への攻撃」「態度による抑圧」「金銭的な攻撃」といった特徴があります。
したがって、相手から受けた言動や嫌だと感じた態度、そこから生じた体調不良を示す証拠が有効的です。
具体的な例は以下のようなものなので、自分でできる限り集めてみましょう。
- 相手の暴言を録音した音声
- 相手が舌打ちをしたり物に八つ当たりして威圧している映像
- 妻を貶めたりバカにしている内容のメールやSNSへの書き込み
- 経済的なモラハラを受けていることを示す家計簿や銀行の記帳ページ
- 周囲の人からの証言を記録したメモや録音した音声
- モラハラによる体調不良や精神病などを示す診断書
- 配偶者から受けた嫌がらせを記録した日記やメモ
「浮気の証拠」の具体例
浮気の証拠で一番有力なのは、「浮気相手との外泊や性的関係を示す証拠」です。
そこまではっきりした証拠を自力で集めるのは難しいですが、「浮気かもしれない」と思った証拠を集めておけば、第三者へ相談する時の手助けになります。
もし次のようなものがあるようでしたら、浮気の証拠固めの足がかりとして集めておきましょう。
- ラブホテルのメンバーカード
- 性的関係を匂わせているメール
- 性的関係を匂わせているSNSのURLやスクリーンショット
- 頻繁に利用しているホテルの領収書
- ブランド品や貴金属を購入した履歴があるカード明細書
- 友人や知人から知らされた情報をまとめたメモや録音音声
- 浮気相手との会話が入っているドライブレコーダーの記録
モラハラ・浮気の証拠の集め方を”ステップ順”に解説
自分で証拠を集めるのは、モラハラや浮気から抜け出し離婚するための第一歩です。
しかし、その証拠が有効かどうかは自分で判断することが難しいため、ステップを踏んで証拠を集め、適切な人に相談する必要があります。
ここでは、モラハラ・浮気の証拠の集め方をステップ順に解説し、最終的な相談先についてもくわしく紹介していきましょう。
ステップ①:モラハラの証拠を集める
まず最初に行うのは、モラハラの証拠集めです。
先述した証拠の具体例を参考にして、日常的に受けているモラハラ行為を日記に記録したり、暴言やモラハラ行動を録音・録画したものや、病院からの診断書・経済的なモラハラを裏付ける通称の写しなどを取っておきましょう。
ステップ②:可能性がある場合は「浮気の証拠」も集める
もしモラハラと並行して浮気の可能性がある場合は、「浮気かも知れない」と思った証拠も集めておきます。
浮気を思わせるメールやSNSのURL、土日の不審な出張の記録、ラブホテルのカードといった証拠を集めておき、第三者に相談する時の材料として準備をしておきましょう。
ステップ③:集めた証拠を持って「専門家」に相談
自分でできる限り証拠を集めたら、それらを持って専門家に相談してみましょう。
モラハラの相談先としては、次のようなものが挙げられます。
《各地方自治体に設置されている男女共同参画センター》
男女共同参画センターは、家庭内で起こっているモラハラに親身になって寄り添い、アドバイスやサポートを行ってくれる窓口です。
各自治体によって窓口の名称は異なりますが、住んでいる地域のホームページなどで紹介されていますので、まずは話だけでも聞いて欲しいという人におすすめです。
《弁護士事務所》
モラハラや浮気のはっきりした証拠が揃っている場合は、弁護士に離婚相談するのも良いでしょう。近年では、最初の相談を無料で受け付けている弁護士事務所も多数ありますので、今後の動きまで含めて相談したい人におすすめです。
《探偵事務所》
配偶者がモラハラと浮気を同時に行なっている場合、自分一人だけでは証拠集めが難しくなるケースもあります。
このような時には探偵事務所に相談し、必要な証拠集めのアドバイスをもらったり、浮気の証拠集めだけを依頼するなどの対策を取ってみましょう。
自力で集めた証拠は、専門家に相談することで有効に活かされます。
ある程度の証拠が集まったら、現在の状況に合わせて適切な専門家へ相談しましょう。
自分で証拠を集めることが難しい場合は「探偵事務所」に相談
夫に隠れて証拠を集めるのは、精神的に傷を負っている妻にとって大変勇気がいることでしょう。
しかしモラハラや浮気の証拠がなければ、第三者に相談することが難しいのもまた事実です。
もしこのような状態に陥っているのであれば、証拠集めの段階で「探偵事務所」に相談してみましょう。
探偵事務所は調査のプロなので、
相談者の証言や些細な証拠からでも調査が始められるほか
具体的に必要な「証拠の例や集め方」のアドバイスももらえます。
また、探偵事務所は探偵業法による守秘義務があるので、情報が漏れず夫に気づかれる心配はありません。
探偵の集めた証拠は裁判でも有力視されており、実際に多くの人が探偵の集めた証拠で有利な離婚を進めています。
もし証拠集めが難しい、もしくは自分で集めることができないという人は、一度探偵事務所に相談してみましょう。
まとめ
モラハラや浮気は周囲の人に気づかれにくいため、有力な証拠を集めることが離婚への第一歩になります。
まずは自分で集められる証拠から少しずつ集めていき、周囲の人たちや専門家の手伝ってもらいながら、有利な離婚になるよう行動してみましょう。
続きは ↓↓ です。
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