自己愛ってなんだかわかりますか?
本来は文字通り、❝自分を愛すること❞を意味するものです。
生きる上で自分を大切にするのはとっても大切なことですが、
モラハラ気質な人の自己愛は、少し、いや…かなりねじ曲がっていて…。
自分を守るために人を踏み台にするという、最低な部分があるわけで。。
モラハラと自己愛が強いこと、どんな関係があるのか、
私の経験をもとにまとめてみました!
夫は「自己愛が強い or 自尊心の塊」?モラハラとの関係とは?
自尊心と自己愛の違い、わかりますか?
ひと言で端的に言えば、自分が大好き、そんな感じですよね。
どちらもある意味、自尊心でもあり、自己愛でもあり…
夫のことを、ただただ自分のことが大好きで自信がある人なんだくらいに思っていました。
自尊心が高い人なんだと…。
ちょっとここで、自己愛と自尊心の意味を確認。
自尊心:読んで字のごとく、自分を尊重すること。自己肯定感。
…うーん、どちらも似ていますが、致命的に違うのはなんなのでしょう?
みなさんはわかりますか?
私の経験をまとめると、自己愛と自尊心って似て非なるものでした!
CHECKポイント
私の夫は自己愛が強い!『ねじ曲がったナルシスト』は危険信号!
「ん?なんかおかしくない?」と思うところが多々あった夫。
夫の自分を愛する思考や自分を好きな思考に関しては、異常!変!
私は自己愛と自尊心の意味の違いを正しく理解していなかったので、
この❝異常な俺様言動❞に気づくのに時間がかかったんです。たとえば、
- 「すごいね~」と言われないと嫌
- 見栄っ張りで口が達者
- 根拠のない自慢が多い
- 尊敬されて従われていないと不機嫌に
- 自分を守るために人を巻き込む
- 反対されるとコテンパンに言いくるめる etc...
自尊心って、自己完結できるものだと思うんです。
時には家族や友人のサポートが必要なこともあります。
でも、最終的にはありのままの自分をよしと自分で思えているか?どうか。
それがありのままの自分を好きでいる自尊心。
自己愛と自尊心の圧倒的違いは、自己愛が「理想の自分」を追い求めるナルシズムと幻想を持っているのに対して、自尊心は「ありのままの自分」を愛すことであり現実味を帯びているという点。自分を愛したいのに愛せない人にとって必要なのは多分自尊心のほう。
— 5しゃい (@puuuuuchu) January 16, 2020
しかし、夫の場合、人に認められることに重きを置いていると言うか…。
人と比べたり、マウントしたり、自分を肯定する・自分が正しいということで自分を良く見せたい…。
人を否定して成り立つ部分が多くて、自分を美化して従わせている…。
実はこのケースこそが、自己愛が強いという意味だったんです。
これこそがモラハラの典型だと後から知りました。
こんなの、自尊心が高い人がすることじゃないですもの。
CHECKポイント
自己愛が強いのは一体なぜ?『自己愛性人格障害』ってなに?
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティー障害)
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
私がモラハラに気づき、あれこれ調べていたら目にした言葉です。
これは簡単に説明すると、ありのままの自分を愛せないがために、
歪んだ理論で自分を美化する人格的な障害のこと。
自分を大切にする・自分を好きでいる感情はみんなが持っていて当然だと思うし、
自然なことだとは思います。自分は守りたいですもんね。
しかし、自己愛性人格障害って、自分がねじ曲がっているなんて思う余地もなく、
自分は大切にされるべきだと周りに主張・要求してしまう
健全ではない心のトラブルなんですよね。
#あなたの名前はこんな意味
自己愛性人格障害は不健全な自己愛のため、自分を一番と思い、人を蹴落とし人間関係を作れない障害です。モラハラやパワハラはその一部分です。一刻も早くいなくなってください。 #モラハラ #パワハラ #自己愛性人格障害— ふぬけ (@GeorgeG52504198) June 3, 2019
ここで、「え?心の障害なんて…可哀想…」なんて
同情したら最後。モラハラの餌食になってしまいます!
相手と同じ土俵に立つ必要はないんです、たとえ夫婦だろうが。
でも、ここで疑問が。
なんでこんな歪んだ自己愛が強い人間になるんだろう?
…そう思っていろいろ調べましたのでご紹介します。
どうやらこういう感情は、育った家庭や環境が関係しているようで、2パターンの原因があるようで…。
- 複雑な家庭(機能不全家族)で、幼い頃に愛情を感じられずに育った
- 過剰なまでの溺愛をされて育ち、肯定され過ぎて育った
1番は愛情を感じられずに育ったため、自分で自分を正当化していないと保てない状況という感じですかね。
2番はダメな時にダメと叱られてこなかったために、常に自分は正しいと思っている感じ。
うちの夫はまさに2番目。3人姉弟・姉2人の末っ子・長男。
待望の後継ぎで、溺愛されまくり。
モラルハラスメント加害者は幼少期に親に溺愛されて育てられていることがあります。ずっと、親に肯定されて育てられてきたため、自分が絶対でなければ気が済まず、自分の存在を揺るがすものに対しては激しいモラルハラスメントを行う傾向があります
— みんなのモラルハラスメント情報 (@moral88887777) May 31, 2016
ちなみに、知り合いは複雑な家庭(養子)で育ち、自己愛が強い人間に育った方もいます。
- 複雑な家庭の場合、自分は可哀想な子という感情が心の奥底にあって、❝守ってもらって当然・大切にされて当然❞という歪んだ自己愛が強い人間になってしまう。
- 溺愛されて育った場合、自分はいつも正しい・すごいという育てられ方をしたため、❝褒められて当然・自分は尊敬されるべき存在❞という歪んだ見方しかできない。
こんな感じで、自己完結することなく『相手ありきの自信』で心を保てている状況に思えますねぇ…
家族だからこそ、自分を崇めろといわんばかりの関係が築きやすくなってしまうのでしょうね。
自己愛が強い夫と私の関係はまさに、これだったんです。
これこそがモラハラ。。
CHECKポイント
自己愛が強い人は『なぜモラハラ』しやすいのでしょうか?
自分を否定されるのが嫌い・受け入れられない。
それが自己愛が強い人の心境だと思いますし、モラハラする原因だと思います。
- 否定されて傷つけられることが許せないほど嫌い(異常なプライド)
- 自分は大事にされるべき人間だから否定なんてありえない(自己愛が歪んでいる)
- 人に認められ・受け入れられ・尊敬されて当たり前な存在(異常なナルシスト)
歪んだ心→周りの意見や注意も受け止められない→相手を抑圧→モラハラ関係。
そんな発展ではないでしょうか?
さらに言い加えたいのが、
徹底的に相手の心理をコントロールするプロでもあるということ!!
なんせ自己愛が強いがために、相手の弱みや優しさに漬け込むスキルがすごい。
いや、褒めてないですよ。。
自分はすごい、お前はダメって言いくるめてくるわ…自分がいかにすごい人間なのかをアピールしてくるわ…
自己愛の強い人は、相手を過小評価することで、自己の評価が下がることから自分を守る。
— モラル・ハラスメント (@mayawhite222) February 26, 2021
あたかも自分は正しい、自分は大事にされるべきという弁が立つ。
口が達者。ああ言えばこう言う。
いや、その発する理論も本来は、ちんぷんかんぷんなんですけどね…
溺愛タイプの夫の場合は、称賛されたこと以上の過大表現で俺はすごいアピールで、
人に認めてもらうことにより、相手を下げる!
複雑な家庭の場合は、自分の不幸話を武器に同情を引きつけてみたり、
自分はこんな苦労を乗り越えたすごい人間なんだと言ってみたり、
もっと大事にしろアピールといったところ。
CHECKポイント
自己愛が強い…そう感じる具体的な『夫の言動・特徴』とは?
歪んだ自己愛で自分を大事にすることを周りに求める
これが特徴だと思います。
現状以上に自分をすごいと認められることに安堵する。
自分は大事にされるべき人間だとアピールして周りに強制する。
私の夫はまさにそんな感じでした。
ん~…ありのままをを愛せていないってことなんでしょうね、人に求めるって。
ちょっとここで、私が夫に❝この人、自己愛が強いな~❞と思ったポイントをまとめてみますね!
当てはまるようなものがあれば、要注意です!
『相手を落として自分を上げる』…自分を守りたいだけ?
相手を落としてでも自分を正当化。
これは自己愛が強い人の多くが、陥る傾向だと思います!
そんな傾向があるからこそ、人の弱みをとことん攻撃して、
❝こんなこともできないお前はバカだ❞いう思考をしがちです。
相手のダメなところ・弱点を逆手にとって、黙らせると言うか。
結局、これって自分より下というマウントで自分の地位をあげてるんですよね。
- どうしてそんなこともわからないの?(俺はわかるし、わからないお前がおかしい)
- なんでこんなこともできないの?(こんなことできないお前はバカ)
- お前はそんなんだからダメなんだ(根本的にダメ人間扱い)
-
俺じゃなかったらお前みないなの見捨てられるわ(俺様のおかげ、感謝しな!)
そんなことを、私もよく言われてました。
自分を高めて守るために、平気で人の人格を否定するんですよね。
今考えたら言われて傷つく必要はなかったんですが、当時は傷ついたし、
ムカついたし、その言葉で精神が疲弊して自分を責めることもありました。
同情・賞賛・攻撃・恩着せ…『トンチンカンな俺様理論』
ねじ曲がった俺様理論がすごい!
どう考えたらそうなるの?どんだけ自分の都合のいいように話を解釈するの?
といったトンチンカンな考えをお持ちでした。うちの夫も。
- 同情をかって、人の優しさや弱みを利用する・味方につける
- ありのままの自分以上に話を盛って賞賛を得る
- 自分に反する人は悪く言って攻撃して、自分が正しいと洗脳
- 俺のおかげでやってこれている
こんな話が多かったですね。冷静に見たら、これ全部大したことない…。
なんというか…そういう発言や行動をしていないと、自分を保てないんでしょうね。
どんな内容であっても、
異常な思考で自分は大切にされるべき人間なんだ
という方向に結び付ける。違う意味で怖い!やっぱ変!
ステイタス大好き!『自分の自慢』になることだーい好き!
自分よりすごい人には媚びる
これも恐ろしい発想。自己愛が強いからこその特徴だと思います。
たとえば、俺は芸能人や賞賛されているような人の知り合いという自慢。
「へーいいなぁ!」「すごーい!羨ましい!」そんなリアクションを求めてるんでしょうね。
自分の周りにすごい人がいる=俺もすごい
って発想なんですよねー。
今でこそ、❝いや、すごくないけどね❞、❝ふーん❞ってなりますが、これも
人から羨ましがられるステイタスが大好き!という証。
だってそれも自分の自慢・賞賛として喜んでいるんですもの。
普通に考えたら、すごいのはその人で、あなた自身はどうなの?って話。
ただ、人に賞賛されることが好きなだけあって、確かに仕事などでは結果は出します。
仕事のステイタスって、一番手っ取り早い賞賛されることでもあり、
俺はすごいって評価が得られるからでしょうね。
うまくいったら『俺のおかげ』・失敗したら『お前のせい』!
「子どもがこうなったのはお前の教育のせいだ!」
こんな発言も多かったですね。うまくいかないことはそんな感じ。
お前を信用して、子育ては任せて俺は養う金を稼いでいるのにお前のせい!
❝いや?子育て手伝う気ないし、子どもにもモラハラしてんじゃん❞
という私の心の声。
はたまたちょっと子どもが褒められることがあると
「子どもが頭良いのは俺に似たんだな、良かった、お前に似ないで」
そんな発言もしてましたね。何様なんでしょうね、この夫は…。
うまくいけば俺のおかげ、俺はこうなるのわかってた
失敗は、お前がこうだからだ、お前のせい、俺はこうだと思ってたのに!
…どうしてこうも責任転嫁するんでしょう。
自分を責める思考は持てない人なので、こうなっちゃうんでしょうね。
ここまでの内容も読み返しながら…
あなたの旦那さんも
こちらの『モラハラチェックリスト』も使って、チェックしてみてください。
自己愛が強い夫…心の中を『傍から分析』してみたらわかったこと
自己愛が強いこととモラハラの関係を知る。
そのことで、いくつか私の中でつながったことがありました。
心のからくりというか。モラハラになるからくりというか。
- 自分を守るために必死
- 賞賛されていないと不安
- 大切にされていないと憤慨する
- 自分に対する行き過ぎた評価
こんなことが心の中にあるんだと思います。
ねじ曲がった自分を守る武装
それがないと心が崩壊する人間なんでしょうね。
否定される・反発されるなんて、言語道断許されない行為。
だからそんな自己愛人間と戦おうとすると、痛い目に遭うのはこっちなんです。
戦う必要ありません、結婚しているからって責任はありません。
真に受ける必要もありません、心がおかしい人の発言なんて。
賞賛や同情、踏み台にする人間がいないと自分を誇れない上に、
人を不快にさせたり、人を追い込んだりする生き方しかできないんだと思います。
おわりに
自分を愛する・好きでいる・誇ること
そう言うと、聞こえは良いのですが、内容を詳しく考えると、
自己愛、自尊心、プライド、ナルシスト…色んな言葉が出てきますよね。
しかし、健康的な自分を愛する気持ちと、不健康で心理的な歪みのある自分への愛は、全く別物!
後者はモラハラ加害者です!!
モラハラかな?何かおかしい…と感じたり、
この人といるとつらくて仕方ない…と思ったりするけどモラハラの定義がわからない。
なんて時には、この分析はとても役に立つと思います。
自己愛やモラハラ、DVの配偶者との離婚に悩んでる方へ
極端な言い方をすれば自己愛性人格障害の配偶者は人外みたいなもんだから、
こっちが隙や弱味や情を見せた瞬間に食い尽くされます。
人じゃないので通じません。何と罵られようが所詮は他人です。
全力で自分の人生を生きて下さい
— し お (@shio2624) April 26, 2019
ひるまないでください!自分を責めないでいいんです。
従う必要もないんですよ、同じ土俵で戦おうとしないでください!
モラハラに遭う人って優しい人や責任感の強い人が多いんです。
そんな心優しきまともな人が、
曲がった自己愛の強いモラハラ夫につぶされる必要はないんですよ♪
自分が生きづらさを感じているのであれば、それもサインかもしれません。
私もそうだったので。
自分のために生きる、自分を大切にする、そんな自尊心を取り戻してください。