あなたは、モラハラ夫を許すことができますか?
“許す”とはそもそも、どういう事でしょうか。
許すとは、“緩す”と同義語だそうで、
辞書には、相手の罪や過失をとがめだてしないこと
とあります。
つまり、これまでの、数え切れないほどのモラハラ 夫の暴言や、罵詈雑言を、とがめずに、水に流すって事です。
どうですか?
できそうでしょうか?
もし許すことができたら、自分の心も穏やかになるのでしょうか。
許すことが全ての、解決になるのでしょうか。
一緒に確認していきましょう。
モラハラ旦那?モラハラ夫?
暴言吐いた翌日、頭冷やせたのか夜に『昨日言ったのは嘘だよごめん』必ずこう言う。
場を収めたほうが良いと私も許すが、もう何十回何百回と繰り返す。
頭おかしくなりそう— マツモクさん@モラハラ夫に悩む (@matumokusan) February 12, 2020
モラハラ夫を許すってどういうこと?
モラハラ夫を許すということはつまり、
モラハラな言動をすべて、水に流すという事です。
例えば、パートナーとして、人生の伴侶として選んだその人から、心ない暴言をあび、心を深く傷つけられた時。
子供の前でも、お構いなし、汚い言葉を並べて、子供も私も、苦しめられた時。
理不尽な要求、夫婦関係の強要、経済的なDV行為などを受けた時。
モラハラを受けたその時はものすごく苦しくても、多少反発しても、それでも、結果としては、
モラハラ夫を咎める事なく、全部を水に流して、まるで何もなかったかのように、また日々の暮らしを戻っていくという事です。
だけど、侮辱されたような、あまりにも酷い言動を受けた時の、
深い心の傷は簡単には癒えません。
表面的な暮らしは日々の生活を取り戻していても、鋭く傷つけられた心は、まだ痛んでいるはずです。
だけど、そんな深い傷も、心の痛みも、
全部自分の中に呑み込み、やがて消化する。
そうやって傷が癒えるのをただ、ひたすら待っている。
みなさん、そうではありませんか?
どんな苦しみも、そうやって、
無理矢理、無かったことにしようとしていませんか?
それはきっと、知っているからですよね。
モラハラ夫を咎めて、理解させて、もう二度としないようにと要求する方が、よほど難しいことだと知っているから。
その方が少しでも早く、家庭内に平和が訪れるからだと、知っているからですよね。
でも、それは
結果として、モラ夫に許しを与えたことになってしまいます。
それは、モラ夫からすれば、暴言を吐いても、何も言い返されず、とがめられず、静かにそれを受け入れて、普段通りにしている妻が、そこにいるだけのことです。
そら、みたことか。
正しいのは俺だ。
お前はそうやって、俺のいう事を聞いていればいいんだ。
モラハラ人間には、罪の意識がありませんから、そういう風にしか考えられません。
そうして許しを与えてみたところで、それによるモラハラ夫からの“謝罪の言葉”など、残念ながらあり得ません。
あなたは、心が押しつぶされそうなほどに苦しんで、辛くて辛くて、どうにか家事や育児をしている状態なのに、そんなのは、モラ夫には微塵も伝わりません。
仮に、モラハラ夫に暴言を浴びせられた時、
“今回の事は許してあげるわ”そう言ってみても、モラハラ夫には伝わりません。
“なんだよその上から目線の発言は”とか、“そもそも悪いのはお前の方だろう”とか、そんな風に言われてしまうだけなのです。
モラハラ夫を許してはいけません
ご説明した通り、モラハラ夫に”許し”は通用しません。
通じないどころか、私たちが許すことによって、モラハラ夫たちは気をよくして、どんどんモラハラ行為に及びます。
何を言っても、暴言を吐いても、侮辱しても、怒鳴っても、それでも何も言わずに隣にいるあなたを、ずっとずっと標的にし続けるでしょう。
この人だって、人の親なんだし、この子たちの父親なんだし、私が選んだ人だし、時々すごく優しい時もあるし、やっぱりどこかで、まだ好きかもしれないし・・・。
それに、離婚できないし、やっぱり私が我慢するしかない。
今回も、辛いけど、苦しいけど、水に流すしかない。
そうやって、許すつもりなんてないけど、それでも、結果として
モラ夫に許しを与えることにより、
あなたには苦しみが残り、
モラ夫には満足を与えてしまう
のです。
もともと、あなたにだって、許すつもりなんてないかもしれません。
子供や、日々の暮らしを守るために、致し方なく、許しているのかもしれません。
でもそれは、
あなたや、お子さんを苦しめてしまう。
モラハラ行為を、どんどんエスカレートさせてしまうだけなのです。
だからもう、ひどい言葉を浴びても、侮辱されても、罵詈雑言を浴びても、何もなかったことにして、水に流すのはやめましょう。
もうこれ以上苦しめられないように、あなたに酷いことを言って、傷つけて苦しめた、モラハラ夫のことを、もう、許すのはやめましょう。
そして、「もう、私は彼を許さない」
そういう強い気持ちで決断できたら、あなたのモヤモヤとした思いも、同時に整理ができると思います。
モラハラ夫と、離れるための、心の整理です。
子供のため、家庭のため、生活のため、毎日辛くても、離婚を簡単に決断できない。それは当然の心理です。
そして、決断できないままでいると、日々の生活は待ってはくれないので、モラ夫を許してまた、進んでいくしかない。
でも、「もう許さない」と、自分の中で決断できたら、もうこの人は治らない、これから先もずっとずっと苦しめられるだけ、もうこんな生活は嫌だ、もう逃げよう、ここから逃げ出そうーーー。
そうやって、おのずと、モラ夫と離れる決断ができると思います。
そして、そうと決まれば、あとは、綿密な計画を立てて、実行するだけです。
モラハラ夫の元から逃げ出して、今頑張っている人、苦しみを乗り越えた人、調停や裁判を前に一生懸命準備している人・・・たくさんの同じ仲間がいます。
モラハラ夫を許さないという事は、モラハラ夫と離れる決断をすることです。
モラ夫の元から逃げ出すための作戦やヒント、お役立ち情報をまとめた記事がありますので、ご参考になさってくださいね。
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まとめ
私は、元モラハラ夫のことを許しません。
私は先日、離婚が成立したところです。
調停や裁判の期間を含めれば、私はもう数年間、モラ夫と話もしていません。
だけど、これから先、彼に許しを与える日は来ないと思います。
モラハラ夫と離れて、毎日の暴言に苛まれることはなくなりました。
だから、もういいや。
あんな奴はどうでもいいや。
そういう気持ちも、もちろんあります。
でも、私が彼を許すことはありません。
モラ夫と住んでいた時、そうやって決断できた瞬間から、気持ちが楽になりました。
モラハラ行為は、行為そのものがものすごく辛いことですか、
それと同時にあるのが、自分の暗い気持ちや、整理できない心の葛藤です。
それだって、同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に、苦しくて辛い事かもしれません。
でも、自分自身の気持ちをはっきりさせ、
『離婚するの?離婚しないの?』
『いや、そんなの無理だよ・・・。じゃあやっぱりずっと我慢するの?それしかないの?』
そういう迷いのループから解放されるだけでも、少しは楽になれると思います。
『もうこの人とは離婚するんだから、大丈夫。』
何か言われても、そうやって整理をつけられるようになると思います。
これ以上苦しまないために、あなたも決断してください。
モラハラ夫を『許さない』と決め、あなたの人生を歩んでください。