養育費の悲しい現実をご存知でしょうか。
現在、夫と離婚した母子家庭世帯で、養育費を受け取っている世帯は、全体の約2割程度と言われています。
とても少ないですが、これが現実のようです。
みなさんは養育費についてどうお考えでしょうか。
私は、モラ夫から養育費を受けとることを正直、最初から諦めていました。
ていうか、いらない。
そんなんで繋がるくらいなら、お金なんていらない。
すっぱり別れたいと思っていました。
でも、私は、離婚手続きを依頼した弁護士さんにこう言われました。
「お気持ちはよくわかりますが、考えてみてください。
お子さんが成人するまでに受け取れる金額は、約430万円ですよ。」
(え!430万円も!?)
私の場合は、あとで添付する「養育費算定表」によると、
別居当時1才だった子供が成人するまでに、毎月2万円受け取ったとして、
その合計は約430万円でした。
どっかの有名な私立とか、医学部とかじゃなければ、大学にだっていかせてあげられる金額です。
(うーん、そうなると話は別だな。)
私は、その総額を考えた時、考えを改めました。
弁護士の先生を通して、離婚と一緒に養育費の請求もすることにしたのです。
あなたもぜひシュミレーションしてみてくださいね。
会社員か自営業か、それと子供の人数によってグラフが分かれていて、パッと見ややこしそうですが、お互いの年収の欄をたどれば簡単に金額がわかります。
養育費とモラハラ
モラハラ夫が、おとなしく養育費を支払うのだろうか問題。
モラ夫を持つ妻たちにとって、それは当然の疑問です。
この子の将来のため、この子の未来のため、親だったらなんでもしてあげたいと思う。
それが健全な親の思いだと思います。
でも彼らは違います。
子供の頃からずっと、人に共感せず、自分の利益だけを追求して生きてきた人間たちです。
彼らは、我が子に対してだってそういう傲慢な気持ちを持っています。
子供と一緒に暮らしている間は、世の中の立場上、
自分は“父親”という存在であるから、そういう存在の人は普通、子供を養うものだから、
そうせざるを得ない状況だから、だからやってる。
モラ夫の子に対する認識なんて所詮そんなものだと、個人的には思います。
だから、離婚後に子供の養育費請求をしても、モラハラ夫にとっては、 支払う意味を理解できないんだと思います。
“一緒に住んでもいないのに、なんで俺が金払わなきゃなんねぇんだよ”
なんていう、モラ夫独特の、論点がずれている感のある、ツッコミどころ満載の持論を展開するに違いありません。
夫「娘が成人まで一緒に暮らし教育するのが親の責任の取り方だ。離婚して養育費払うのが責任取ってるって言わないから。」
はあ、じゃあ私にあと18年経済的DVとモラハラに耐えろと?どんな地獄だ?
誰に批判されようが娘に罵られようが私は逃げるよ。
— dkrng3 (@ddstLqsZI5yYeLe) July 9, 2019
でも、こんなモラハラ夫の哀れな思考を変えるわけにはいきません。
では、どうするか。
養育費を受け取るために、私たちができる最善を尽くしましょう。
モラ夫と離婚するときにオススメしたい、養育費を受け取るための最善策をお伝えしていきます。
最善策① 公正証書
公正書証は、ご存じの通り、最寄りの公証役場に提出する「公文書」です。
手数料が数千円かかりますが、基本的に誰でも作成することができます。
注意ポイント
モラ夫相手に養育費を決めるとき、この「公正証書」は必ず作成しておきましょう。
公正証書は、婚姻や離婚、遺言等の私的な契約などを正式な形で作成・保管することにより、その内容は公証人に証明され、私たち国民の私的な法律紛争を未然に防ぐためのものです。
万が一、天変地異や大地震などの災害に見舞われても、勝手に改ざんされるなどの心配もありません。
離婚に関しては、養育費だけでなく、親権や財産分与等についても、予後の紛争を防ぐためしばしば用いられています。
言ったとか言わなかったとか、あの時はお前がこう言ったんだろうとか、過去の事をほじくり返して
“嘘八百ストーリー”を並べるのが大好きなモラハラ人間です。
あとから四の五の言わせないために、モラハラ夫にはもってこいの武器だと思います。
公正証書をアップグレード
養育費に関して言えば、”いざという時には強制執行可”の機能を備えた公正証書を作成しておけば、裁判所に申し立てなくても”モラ夫の給与差し押さえ”が直ちに行えるというものがあります。
いざという時、それは支払われなかった時。
お金があるにもかかわらず、養育費を払おうとしない悪質な行為に立ち向かうためのうれしい機能があります。
それは、「強制執行認諾条項」といい、金銭債務に関する公正証書を作成するにあたり、「付帯できる条件のひとつ」です。
これを付帯しておけば、通常、裁判所に申し立てを行う必要がありますが、その手続きを取らなくとも、
直ちに給与差し押さえをしてくれるというものです。
注意ポイント
公正証書に「強制執行可」の条件をつけましょう!
給与差し押さえですからね。
裁判所からモラ夫の勤務先に連絡が入るわけです。
そして、モラ夫は勤務先での信用を失墜することになります。
モラ夫が最も恐れることに違いありません。
最善策②一括受け取り
これは少し、日常離れしているかもしれませんが、子供が自立するまでの養育費を
一括して受け取るという秘儀もあります。
ネット上には実際に一括受け取りをしたという事例もいくつか存在するようです。
この場合、なん百万、もしくはそれ以上になりますから、モラ夫の資力が大きく左右してきます。
でも、資力のあるモラ夫でしたら、私はこの方法をぜひお試しいただきたいと思います。
これを実行するには、モラハラやDVなどの証拠をあつめ、力になってくれる弁護士の先生も必要で、大きな労力が必要になるかもしれませんが、成功すれば、こんな素晴らしいことはありません。
養育費の闇
一括受け取りが実現できれば、それに越したことはありませんが、実際はそうでない方がほとんどです。
上記でまとめた公正証書のアップグレード。
ここまで手続きをとれば、私たちのできる最善の策と言えると思います。
でも、残念ながら、これらを行ったからと言って、毎月の養育費が確約されるものではありません。
今現在、養育費に、『絶対安心100%』の方法は存在しないようです。
例えば、上記のような万全策をとっても、
モラ夫が急に会社を辞め、無職となり、財産も使い果たしてしまったとしたら。
独り身になって、自由気ままに放浪してしまったら。
転職を繰り返すようになったら。
そうしたら、仮に口座を差し押さえても、残高がなければ取るものも取れません。
モラ夫のことですから、養育費を妻に支払いたくないからという理由で無職になるなんていう強者もいるかもしれません。
それから、一度取り決めた養育費は、後から見直し・変更することも可能です。
給料が下がったから減額してほしいとか、そんな申し立てをしてこないとも限りません。
これが養育費の闇です。
「養育費はアテにしない」という言葉をネット上ではよく目にしますが、現状はこれが現実のようです。
詳しくはこちらのサイトもご覧になってみてくださいね。
シンママが自立するためのサポート
でも、だからといって、モラハラ夫との離婚を諦めないでほしいんです。
養育費は確かに厚い壁かもしれませんが、それでもシンママが子供と生きていくためにサポートしてくれる制度は、意外にもたくさんあります。
「シンママ 支援」とか、「シンママ 手当」とか、よなよなスマホを調べていると数えきれないほど出てきます。
もっとも有名なところでは
「児童扶養手当」
所得控除の「寡婦控除」。
それから、自治体などによっては、ひとり親世帯の家族の医療費を助成してくれる制度や、
上下水道料金の減額
保育料の減額や免除
電車やバスの割引
などもあります。
それから、私も最近知ったのですが、シングルマザーの生活や収入の悩みなどを聞き入れ、
解決の道を探してくれる支援団体などもいくつもあるようです。
これらについて詳しく知るだけでも、一歩踏み出せると思います。
まとめ
お子さんの人数や年齢にもよりますが、まともに養育費を受け取ることができれば、それはかなり大きな収入と言えます。
私の場合月々の金額はわずか2万円ですが、子供が成人するまでと考えれば、とても大きな金額です。
相手はモラ夫ですが、取れるものはしっかりとりましょう。
養育費を毎月ずっとずっと受け取るには障害も多いですが、モラ夫と離婚するにあたっては、受け取るために最善を尽くしていきましょう。