あなたは好きですか?
モラハラ夫のこと、好きですか?
好きって気持ち、ありますか?
てか、好きってなんだっけ?
好き?夫のことが?
好きって何?愛って何…?
みなさんはどうですか?
私は、自分がモラハラに苦しんでいる渦中・・・
どうすれば離婚できるかとか、逃げられるかとか、安全に暮らせるかとか
そんなことばかり調べていました。
夫を好きとかいう気持ちは、もう、いつ捨てたか、どこかに忘れたか、それももうわかりません。
でも、世の中に、
「モラハラ夫 好き」
って入れて、調べる人が、結構たくさん居るみたいなんです。
お気持ちは分からなくもありません。
なんかそう検索するときの心理は、多分、もう、頭もぼんやりとしていて、憎らしい気持ちは一周してどこかに行って、
なんかこう、半分寝てるような深夜に、気づいたら検索してたみたいな、そんな感じではないでしょうか?
あとは、散々モラハラされてるのに、「好きって思うときもある」という感情。
それが消えないから、離婚していいのかなって、迷ってしまう気持ち。
あとは、どんなにモラハラされても、私はモラ夫から離れられない。
放って置けないって人もいるかもしれませんし、
モラバトルの後に、好きって気持ちってなんだったっけ?思い出さなきゃ!そんな思いで慌てて検索している人もいるかもしれません。
今回は、そんな女性たちの不思議な気持ち、
「モラハラ夫 好き」について書いていきたいと思います。
【治療家LEEのアンケート】
結婚したモラハラ夫は「初めからあまり好きではありませんでした。」
優しい人だったので、
幸せになれると思ったので色々を妥協しました。でも、騙されました。
— 治療家クリスタルLEE (@RIETherapy) July 16, 2019
あれっ、好きで結婚したんだっけ?遠い目?吐き気しかしない。
— 木枯らしに吹かれて@モラ夫との暮らし (@K65150278) July 15, 2019
好きと憎しみのあいだ
ここでいう好きは、もちろん恋愛感情です。
やがて愛になる、「好き」です。
私は、モラ夫と出会ったとき、モラ夫の事が大好きでした。
仕事が忙しくてもたくさん会いに来てくれて、私をとても大切にしてくれていました。
いつもスマートにエスコートしてくれ、私を楽しませてくれ、色々なところにも連れて行ってくれました。
あぁ。
出会った頃を思い出してみると、意外にも少し切ない気持ちになりました。
みなさんはどうですか?
出会って付き合って、いつの間にか洗脳されて、気が付いたら結婚してたけれど、それでも、
確かに彼を好きな気持ちは、みなさんきっと、あったのだと思います。
でも、人は変わりゆく生き物です。
10年前と、背格好も、着る服も、食べる物も、している仕事も、好きな物も嫌いな物も、何一つ変わっていない。
そんな人はいません。
モラハラ人間でなくても、どんなに優しい夫でも、変化はします。
別にモラハラがなくても、DVがなくても、とっくに愛情は薄れ、セックスレスであるとか、ATMだと思っているとか、夫以外に好きな人がいるとか、そんな人、今の世の中、山ほどいるに違いありません。
でも、私たちが受けてきたのは、モラルハラスメントです。
大好きだった人から、心をえぐられるような辛い言葉を浴びせられ、罵られ、苦しめられてきたのです。
ひどい仕打ちを受け、暴言を浴びせられ、怒鳴られてきたのです。
そんな事をされたら、嫌うどころか軽蔑する。
一生許さない。一生呪ってやる。
絶対に、絶対に許さない。
そんな感情になっても不思議ではありません。
人間不信にだって、なってしまうかもしれません。
だけど、それでも、それでもなお、モラハラ夫のことを、簡単に切り捨てることができない。
周りからは当然のように、全会一致で、離婚することに賛同されても、それでも、決めきれない心。
何かモヤのようなものがかかって、その実態は自分でもわからない。
こんな男、さっさと別れちゃえばいいのに。
なんでそれができないのーーーー。
そんな方も、きっとたくさんいますよね。
それはきっと、彼のいいところをいっぱい知ってるからだと思います。
嫌いなところだけじゃない。
嫌いなところも10個いえるけど、同じように、好きなところも10個言える。
どんなに不機嫌な時でも、必ず靴を揃えて脱ぐところ。
なんでもない日にサプライズで、ホールケーキを買ってきてくれるところ。
一緒に電車に乗るときは、私を端っこにして、隣に座ってくれるところ。
回転寿司の時は、声の小さい私に変わって、私の注文もしてくれるところ。
なんでも美味しそうに、モリモリ食べるところ。
綺麗な歯並び。
凛々しい眉・・・。
モラハラのない穏やかな時間に、1人思いだすと、いくつも思い出すことができるかも知れません。
いや、ほんと、これで、何もなかったらね。
あんな暴言の数々や、私を苦しめた言動全てが、なかったらね。って事ですよ。
私は、そんな風に、好きだった頃のことを切なく思い出したとしても、
やっぱり、あの時の痛みは消えません。
激しく傷つけられた事実は、消えません。
いや、忘れそうになることも、ありますよ。
時がたって、痛みも薄れ、怒鳴り散らしている、暴走モードの時とはまるで違う、穏やかな夫の姿。
いや、そんなのはただの”安定期”で、またいつかモラハラが炸裂するかわからない。
頭ではわかってるけど、その芝居に騙されそうになってしまう。
だけど、そうだけど…、
でもやっぱり、事実は消えません。
多分、忘れちゃいけないと思います。
記憶も薄れ、時間も経って、傷ついた心が回復しても、彼は、
言ってはいけないことを私に言ったし、傷つけられた心を回復するのは容易ではありません。
というか、その痛みはまだ、離れて一年以上たった今も、時々、チクリと胸を刺します。
たくさんのものを犠牲にしてきました。
たくさんのものを失いました。
いまこうして穏やかに暮らしていられるのは、支えてくれた周りの人たちと、子供の存在です。
私たちがこんな風に、身も心も全部使って、全身全霊で生きている今も、
モラハラ夫は、残念ながら何も変わっていないはずです。
そして、これからも変わらない。
だから、そんな風に、「好きだったなぁ」と思う気持ちと、「された事の事実は消えない」っていう気持ちは、
ずっと相容れず、自分の中に在り続けるのだと思います。
つまりそれは、好きと嫌いを簡単に区別することも、モラハラ夫のことが好きなのか嫌いなのか、昔は好きだったのか…。
そんなに簡単に、白黒つけられるものではないようです。
誰かを本気で好きになった気持ちというのは、あいにく、容易く忘れられるものではないようです。
切なくて、儚いですね。。
モラハラ夫が妻に抱いている感情や思いがわかる記事があります。
よろしければこちらもご覧になってみてくださいね。
参考記事
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まとめ
誰かを本気で好きって思う気持ち。
私は昔から、それって奇跡じゃんって思ってます。
何十億って人がいるのに、こんなにも大好きって思える人と、一緒に過ごしてる奇跡。
だけどそれは、お互いの気持ちが一緒の時、報われるものです。
こっちばかり、相手を思っても、その気持ちを無残に利用し、人の心の痛みを何とも思わない、そんな人間なら、その思いは儚いまぼろしとなってしまいます。
あなたの「好き」な気持ちを、どうか苦しいものにしないでください。
あいつの事好きだったな。
その気持ちは、思い出として、心の引き出しにしまっておいてもいい。
でも、やっぱり、そんなあなたを傷つける相手とは、離れる道を考えてみてください。