妊娠出産してから特にひどくなった夫の態度。
何を言っても、どんな風に表現しても伝わらない。
ただただ毎日憂鬱。モラハラ夫が帰ってくるだけで気分が悪い。心臓が痛い。
どうすればいいかわからない。
そんな風に悩んでいませんか?モラハラに悩まされた時、
本当に役に立つ、私が実際に電話してよかった相談窓口
をご紹介します。
私が相談しようと思ったきっかけ
まずは、私が初めて相談しようと思ったきっかけからお話ししますね。
子供が生まれて、幸せいっぱいのはずなのに、私の心はそうじゃありませんでした。
子供のお世話で手がいっぱい。
だから何かお願いしてみても、いつも不機嫌な夫。
お前には感謝が足りないと、いつも言われていました。
家事や育児をやってくれた時は「ありがとう」って普通に言ってたと思います。
でも何度もそうやって言われて、どこがいけなかったの?って聞いても、
「そうじゃない。ああじゃない。」
って、いつだって文句しか言われない。
どんなに家事と育児を頑張っても、そんなことも出来ないのかって言われたりして。
夫が求めていることが、本当にわからなかったです。
それで、ちょうどもうすぐだった”父の日”に、プレゼントをあげようと思いました。
子供が生まれて初めての父の日。
出産直後で、自分の身体もままならなかったけど、頑張って子供の手形をくりぬいたキーホルダーを作りました。
ベビーカーを押して工作の材料を買いに行き、モラ夫が仕事の合間に一生懸命作りました。
いい記念になるかなって思って、心を込めて作りました。
そしてプレゼントして「いつもありがとう」と伝えたけど…モラハラ夫の反応は、
「こういう事じゃないよ」
そう言ってキーホルダーはちゃんと見もせずに、テーブルに放り投げられてしまいました。
そういう行動を見るたび、心の奥が痛くて、それと同時に、なにか色々なものが崩れていくのを感じました。
その崩れていったものは、夫への愛情だったんだと思います。
そういうことが繰り返されるたび、痛みは深くなって行き、自分で解決できないと判断し、相談窓口を探すようになりました。
モラハラ夫に悩み、本当に役に立った相談窓口
モラハラ夫の相談窓口① 『区役所の保健師』さん
まずはじめに私が電話したのは 区役所 でした。それはシェルターに入りたいと思ったからです。
もう夫との共同生活は無理だ。離れたい、脱出したいと思いました。
私の場合実家にはすぐに帰れない事情がありました。
そして勇気を振り絞り、専用ダイヤルに電話。
「1人で悩まないで」そんなキャッチコピーの女性相談窓口的なものでした。
※例題として、東京都北区の窓口を掲載しています。
かけてみると、優しそうな女性の声。
こちらの話に耳を傾け、しっかり、じっくり、優しく聞いてくださいました。
住民登録している地域には、必ず担当の保健師さんがいると思います。
一通り話を聞くとその担当の方は、
「それは、いわゆる…ハラスメントですね。」
そうおっしゃいました。
第三者がそう認めてくれたことは、それだけで救いでした。心が軽くなる思いでした。
結局、世知辛い区役所の規定により、命に危険が及ぶような身体的危機が無いとの理由で、結局、シェルターに入ることは無理でした。
でも、今後また何かあればいつでも電話するよう言われ、何度も電話して、話を聞いてもらったり、自宅に訪問してくださったりしました。
親身で優しくて…本当に支えになってもらいました。
その後別居・離婚と話が進んでいった時も、たくさんのお力添えをして頂きました。
行政管轄の女性相談所に行ってきた。今までの夫に言われたこと、あったこと、されたことを話す。精神的暴力ですねと言われ、モラハラ夫は治らない、向き合おうとせず、今のように夫と距離を置くのが良いと。特別なことはなかったけれど、相談に行ってホッとした感がある。#モラハラ
— モラハラ夫@ATSUSHI (@Montagne_Rivier) September 20, 2018
モラハラ夫の相談窓口② 無料『弁護士』相談
次は弁護士相談です。
法テラスが行なっている、一回30分、一人2回まで利用できる無料相談です。電話で予約を取ってから赴きます。
夫と離れたい気持ちでいっぱい。でも、はっきりと離婚を決めたわけではない。
でも、もしそうなったら、今から準備できることはないか。そんな思いで相談しました。
私が聞いたのは、離婚した場合の住宅ローンについてです。
やや実務的な話になりますが、私は夫と共有名義でローンを組んでいました。これがまた厄介らしく…。
今家を出ても、私の支払い義務は無くならず、離婚し家の売却などをするまでは、住んでもいないマンションのローンは払い続けなければならないという事でした。
あとはモラハラであれば 証拠の用意 が必須だと言われました。
今から準備して、いくつもの暴言の証拠を録音するという事です。
その後、さっそくボイスレコーダーを購入して録音する日々が始まりました。
これが慣れるとなかなか上手くいくもので。始まりそうだと思ったらスイッチをオン。
いくつもの証拠が録音でき、実際に調停や裁判で役立てることが出来ました。
弁護士さんを選ぶことはできないので相性もありますが、無料で得られる情報は確保しておいて損はないと思います。
離婚や別居に関する事務的で小難しい内容を、行く前にまとめてお話に行けば、役立つ情報をもらえるはずです。
不安がある方は是非いってみてくださいね。
私の弁護士さんの探し方とは?
法テラスは、収入が低い人でも、法律相談ができる場所です。
通常多額の着手金や報酬がかかってしまう弁護士さんとの契約も、こちらを通して行えば、かなり低価格で、分割の対応をしてもらえます。
私の場合は、弁護士ドットコムや、弁護士会のホームページで、法テラス利用可、かつモラハラやDVの離婚について強い先生を探し、実際に面会しに行き、お話しした感じなどで決めさせていただきました。
法テラスが利用できるかどうかも、掲載されていますので、その場合、自分で先生を選んで、法テラスを利用できますので、ご参考までに。
モラハラ夫の相談窓口③ 『男女参画共同センター』
こちらも、お住いの地域にあると思います。
こちらでは、DVやモラハラに悩む女性の、たくさんの助けをしてくれます。
※例題として神奈川県川崎市の情報を掲載しています。
別居前の相談窓口もありますし、別居後の様々な手続きについても力になってくれます。
例えば、別居後、下記の手続きは、本来、モラ夫の承諾や手続きがなければ、勝手に行えなえません。
あっちに行けばこの書類が必要。あれがないとダメ、これがないとダメ。
別居後の不安定な生活の中で、様々な手続きに奔走しなければなりません。
実際に、できなくて困った手続き
・児童手当振込先変更手続
・社会保険扶養者変更手続
・育児休業給付金延長手続
これらの手続きには、基本的にモラ夫の承諾、および、DV等を受けていたという証明が必要です。
そんな時、とても力になってくれる所です。
まず訪問前に電話すると、「お話を伺ったうえで、手続きできるか判断させて頂きます」と言われました。
誰も彼も、相談に行けばみんなOKというものではないということです。
真実に基づいた話かどうか、しっかり吟味される感じでした。
一通りのモラハラ夫の行動について話すと、担当の方はとても驚かれていました。
そして、
「これまでよく頑張ってきたんだね。」
私、誰かに、初めてそう言われました。
相談窓口で涙したことを覚えています。
別居直後も、いろんなことがあって、1人で子供を抱えて、それはそれは不安でいっぱいでしたが、気丈に振る舞っていました。
そんな時に、
「ふと涙が出るようなことがあってもそれは普通だからね。頑張りすぎてるから、力を抜いた時、涙がこぼれちゃうのよね。」
そんな風に言われて、もっと涙が出ました。
年配の担当の女性はとても優しかったです。
たくさんの同じような女性たちのお話を聞いている相談員さんの優しさは、本当に大きかったです。
モラハラ夫に対するとても大きな行政支援
モラ夫との毎日に悩み、別居に踏み切ってからは、様々な窓口を経て、最終的には今住んでいる自治体の市役所の支援課で、たくさん助けて頂きました。
子供を連れて逃げ出すことはできたけど、夫に今の居場所を知られたくない。
そんな私が助けてもらったのは「支援措置」という手段です。
住民票を移せば、夫婦の間は夫にバレてしまいますので、移すことができません。
でもそうすると、児童手当や医療費などの助成を受けられません。
書類が全てのしがらみだらけの行政機関に、助けてもらえるのだろうか。
そんなふうに思っていましたが、その辺の整備は、自分が思っていたよりも、はるかに進んでいました。
それだけ多くの人たちが、同じように困っているんだと、認識しました。
私は、貯金もほとんどないし、育児休暇中という不安定な最中に家を出ました。
でも、大丈夫でした!
暮らしていけました!
もちろん贅沢はできないけど、モラ夫から解放されるという自由と平穏がありました。
行政の力を借りれば、最低限の生活はできます。
大丈夫ですよ!
まとめ
夫がモラハラかもしれないと気付いてから、しばらくの間一人で悩んでいました。
育児もあるから身軽でもないし、ネットの記事を眺めて悶々とする日々。
でも、何も解決しませんでした。
思い切って保健師さんに相談したところから、どんどん話が進み、色々な力を借りて、今現在、子供と平和で穏やかな暮らしができています。
モラハラの苦しみから脱出するには、様々な力が必要だと私は思います。
電話の向こうにいる相談員さんはみんな優しいです。大丈夫。
何も心配せず、まずはお電話してみてくださいね。