離婚には、協議、調停、審判、裁判といくつも種類があるのをご存知でしょうか?
私はモラハラ夫との離婚をすることになって初めて、その全容を知りました。
芸能人が、離婚裁判で争っているというのを聞いたことはありました。
でも、なんでだろうっていつも思ってました。
なんで離婚が裁判になるの?
離婚届出せばいいだけじゃないの?
そんな風に。
なんて平和なんでしょう。
できればそのままの私で居たかったですが、モラハラ夫との離婚を機に、
離婚も調停も裁判も、ありとあらゆる世の中の仕組みを知りました。
モラハラ夫との離婚は、容易くはありません。
離婚届を書いて役所に出して、「はい!おしまい」。そうはいきませんのでご注意を…。
離婚調停って実際どうなの?
離婚調停とはどんなもの?
ざっくり言うと、離婚調停とは、4、50代の男女ふたりの調停員さんに、
色々事情をお話をして、どうやって離婚すべきか、調整してもらうって感じです。
自分たちではできないので、間に入って話をしてもらいます。
調停は弁護士さんが居なくても自分一人でもできますが、私の場合は弁護士の先生に依頼して行いました。
調停臨場感レポート!
私が初めて調停に行った時のお話を簡単に書いておきますね。
初めて足を運んだ裁判所。
建物は古く、冬は底冷えしそうな佇まいでした。
小さなエレベーターで指定された「申立人控室」に向かいます。
狭い部屋には長いソファがあり、同じような風貌の女性がいました。
他には何もない待つだけの部屋。静かに時が過ぎ、私の番がやってきます。
女性の調停員が先生と私を呼びに来て、付いていきました。
裁判所は迷路でした。
訴える側と訴えられるほう。双方が鉢合わせしないためでしょうか。
いくつも階段を降り、いくつもの廊下を通って、やっとついたのは大人6人くらいが座れるこじんまりとした会議室のような場所でした。
2名の調停員と先生と私で話し合いスタート。
あらかじめ調停員にわたしてあった資料に基づいて、
事実確認、私の気持ち、先生の見解などを離していきます。
ここはやはり、調停員が主導権をもって話し合いを進めますので、調停員のタイプによるかとは思いますが、
私の場合は思ったよりも緊張せず、自分の言葉で、自分の言いたい事を伝えることができました。
でも、モラ夫からこんなひどい仕打ちをけたんです、聞いてください・・・。
と泣きながら訴えるというような感じではまったくなくて、
私の場合は、モラ夫が事前の資料で”ねつ造”してきた、事実無根の、いかに私が不良妻であるかのような訴えに対し、冷静に否定していくという感じでした。
こういった話し合いが、1カ月ないし1カ月半の間に一度程度開催され、合計で4,5回。
約半年ほどの期間を経て不成立、終了となりました。
調停員の当たり外れが重要なポイント?
最近ではネットでよく、調停員さんの当たり外れについて耳にします。
調停員さんの良し悪しはかなり結果に響いてくるようです。
調停で、モラ夫とどう戦うべきか、というよりは、
調停員さんの当たりを引くかどうか、そこに勝因があると言ってもいいのかもしれません。
大はずれの場合、「モラハラ」について深刻さを訴えても、まるで理解されず、
逆にモラ夫の肩を持たれ、一向に話が進まない、という事もあるみたいです。
いわゆる、団塊の世代の、ちょっと頭の硬いおじさん?そんな人に当たってしまうともう、最悪みたいです。
でも残念ながら調停員さんは選べません。
調停は話し合いがまとまらなければ、不成立となります。
不成立になったら、もう一度調停をするか、次は裁判に移行するかです。
いい調停員さんに当たるまで調停を繰り返すというのも、手かもしれませんが、
なかなか無謀にも思えてしまいます。費用もかかりますし。
私の離婚調停はどうだったのか?
私の場合、モラハラ夫とは、はじめっから、なんの話し合いにもならないと思っていたので、
弁護士さんにお願いしました。
先生はモラハラ気質の夫をよく理解してくださり、調停が不成立となると、
あっさりと裁判に移行するよう手続きを取ってくださいました。
そう。
話し合いが通じる相手ではありませんよね。モラ夫って。
強制的な効力を持たない「調停」という場で、なにか話し合っても、
オメオメと言う通りにするような相手ではありませんので、
モラハラ夫を相手取った調停は、
基本的には不成立に終わり、裁判に移行するケースが多いのだと思います。
私の場合、調停員さんは当たりだったと思います。
頭も硬くないし、しっかり話も聞いてくれるし、公平さをすごく備えた感じ。
そして女性の方は、子供を抱えた私にものすごく同情してくださってるような、そんな感じでした。
でも、だからこそ、モラ夫の言っている事が、普通ではないと悟られたようで、
裁判に移行したほうがいいと言われ、不成立になりました。
調停の場で私が主張し、モラ夫に求めた
- 婚姻費用の支払い
- 夫のと口座に支払われた児童手当の返還
- 家に置いてきてしまった自分や子供の物品の引き渡し
など、調停員さんはモラ夫相手に一生懸命交渉してくれましたが、
なに一つとしてモラ夫が言い分を聞くことはありませんでした。
今まで餌食として扱ってきた妻が、
自分から離れて、婚姻費用や親権について要求している。そんな要求をあっさりと飲むと思いますか?
真のモラハラ人間を相手取った調停に臨むのであれば、
不成立となることを予測しておいたほうが自分のダメージも少ないですし、無難なんだと勉強する事ができました。
ともすると、もしかしたら、調停する事自体無意味…。いきなり離婚裁判をするというのもアリ?
なのかもしれませんね。前例はあまりないようですが…。
(モラハラ夫の見た離婚手続き)
1、弁護士は、金目当てで離婚を煽る。
2、妻/弁護士は、モラハラ、DVを捏造する。
3、調停委員は、偏っている。
4、裁判官は、女性側弁護士に騙される。
5、法曹界は腐っている。
(自分が正しいことを前提として、全てを曲解します)— 大貫憲介 (@SatsukiLaw) April 20, 2016
「モラ夫バスター」として活躍する離婚弁護士の先生のツイートです。
モラハラ夫はこんな風に離婚調停を曲解しているようですね。
うん、納得です。
監護権について知ってください!
『監護者指定を求める審判』
離婚調停の最中、モラ夫の弁護士さんから、そのような申し立てをされました。
え?なにそれ?
通知が届いた時は、全然ピンときませんでした。
お子さんが居て離婚に踏み切るという方は、是非知っておいていただきたいお話です。
監護権とは、 親権に含まれる子の養育に関する権利のことで、主に、子の生活に関する世話や教育をする権利の事です。
両親が離婚した場合、親権と監護権を別々に持つこともありますし、
離婚係争中に、どちらかの親に与えられる権利のことを言います。
モラ夫氏は、
自分こそ監護養育者にふさわしいのだから、すぐに子を引き渡せと申し立ててきたのです。
これは、私に離婚調停を申し立てられ、おもしろくないモラ夫氏が、
私を困らせるためだけに行った行為
だと私は思ってます。
モラハラ人間の中には、子供を真剣に愛する者もいるのかも知れませんが、うちの場合は違うと思いました。
その書面だけを見れば、離婚成立するまでのわずかな期間でさえ、子供と一緒に暮らしたいんだ。
そんな風に見えますが、うちの場合、モラ夫氏か面会を要求したことはありませんでしたし、
調停中に迎えた子供の誕生日には何の連絡もありませんでした。
もちろんプレゼントのひとつも。
やっぱり、モラハラ人間の、どうしようもないパフォーマンスだと私は思います。
でも、パフォーマンスだったからと言って、それを無視するわけにもいきません。
モラ夫氏が申し立てした以上、私も、裁判所も、弁護士の先生もみんな、それに応えなければいけません。
子供と身を寄せあうようにして暮らして居たアパートに、
家庭裁判所調査官と言う人がやってきて、私と子供が過ごしている様子、
遊んでいる様子について調べ、食事の内容、金銭面などについて、事細かく聴取されました。
ただ精一杯、真面目に生きているだけなのに、なぜこんな目に…。
そんな思いもありました。なによりも、子供に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そんな申し立てをすれば、こういう事になるなんて、いくらバカなモラ夫でもわかるはずです。
本当に子供や私の心というものを、これっぽっちも思いやる気持ちがないんだなと、この時痛感しました。
こちらの監護状況には、当然何ら問題ないわけですから、モラ夫の申し立てはあっけなく却下されました。
弁護士の先生には、こういう申し立てをする旦那さんがたまに居ます。と言われました。
付き合う方は大変ですが、母親として正直に素直に子育てをしていれば何の問題もありません。
モラハラ夫からもしこんな申し立てを受けても、心配せずに毅然と応対してくださいね。
まとめ
“話が通じない”
これが、モラハラ人間の大前提です。
そんな人間相手に、こちらから離婚について要求し、親権や養育費について話をしても、すんなりと通るはずがありません。
調停は、調停員さんが相手に入ってくれるだけで、強制的効力はありません。
私は調停が始まる前まで、この場で、モラハラが晒され、
自分がおかしいということを思い知ればいい。恥をかけばいい!
そう思ってました。
でもふたを開けてみれば、離婚する前からなに一つ変わらない、モラハラモンスターがそこには存在して居ました。
モラハラ人間は、誰になにを言われても変わらない。
いわゆる、モンスターです。
まともな話し合いができない生き物です。
それを忘れないで下さい。
このように、離婚調停を始めてからモラハラ夫に何かを求めてもダメです。
私はそこを失敗しました。あらかじめ準備しておくことが重要です。
参考記事
-
モラハラ夫と離婚したいなら!準備すべきだった4つのコト!!
私はモラハラ夫から逃げ出しました。 家を飛び出しました。 & ...
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