今回のテーマはとてもストレートです。
お金もないし、頼れる人もいないけど、
「モラハラ夫の元から逃げだしたい」
という人に贈るメッセージです。
もうわかった。
自分の夫がおかしいってことは、もう重々わかった。
夫は、なんらかのパーソナリティ障害を抱えて、そしてモラハラ人間で、それは治らなくて、離れる他にないという事。
だけど、専業主婦であったり、長く仕事から離れていたり、家計管理はモラ夫が行なっていて、手元にお金がない。
実家にも頼れない。
子供も小さい。
だから逃げ出すすべがないんです────。
実は、そういう方はけっこう多いと思うんです。
私もそうでした。
モラ夫から逃げたい、離婚したい、けれどお金がないから、そのときは今ではない、と思ったまま数年。
— Y@41歳 (@Y10771529) December 18, 2018
モラハラ夫から逃げたい。
— あじさい (@ajisaiii) October 3, 2017
今回はそんな方達へ贈る、モラハラ夫の元から逃げるための第一歩についてお話していきますね。
意外とみんな、なんかしら事情を抱えている
モラハラに苛まれていた毎日を思うと、私は、自分こそ、世の中で最も不幸な女だと思っていました。
神にも仏にも見放された、かわいそすぎる女。
こんなに悩んでる人、きっといない。
みんな夫に不満があったって、こんなに理不尽で、辛くて苦しい目になんか遭ってるはずがない。
だけど、お金もないし仕事もしていない。頼れる実家もない。
息が詰まりそうで、死んでしまいそうだけど、私はここで生きていくしかないんだ。
現実に悲劇のヒロインっているんだわ。それは私・・・。
家にいるのがつらくて、近くのショッピングセンターの、あまり人気のないベンチで、いつもどんよりと座っていました。
幸せそうに向こうを歩いている家族は私には眩しかったです。
毎日毎日、暗い気持ちで、ただ時が過ぎるのをやり過ごしていました。
でも、ネットの世界の、一つ奥のゾーンというか、1番上の方だけ見てるとわからないけど、いくつも扉を開けていくと、同じように苦しみ、悩んでいる人たちが、こんなにもたくさんいるって事を知りました。
家庭環境ひとつとってもそうです。
ちなみに私は「実家がない」です。
って言ったら少し大げさですけど、遠の昔、父を亡くしてから、私は母に育てられました。
もともと父が転勤族だった我が家はいつも借家暮らしでした。
そのため、私や兄弟たちが独立した後、母は自身の実家へと入り、実質、
私や私の兄弟たちが帰れる“実家”は存在しなくなりました。
そういうのも自分は特別だし、あんまり人に話せないと思って生きてきましたけど、そういう人も少なくはないみたいなんですよね。
事情は様々でも、何かに困った時、ふとした時、帰れる実家が無いっていう状況は、意外と珍しくないみたいです。
そりゃあ、テレビドラマに出てくる主人公みたいに、日常に行き詰まったら、急にど田舎にある実家に帰ったりして、それで幼馴染の顔を見て元気もらったりとか、
小さい頃家族でよく来た定食屋さんに行ってご飯食べて、懐かしの味噛み締めて、それで元気出して東京戻る、とかね。
そんな事してみたかったですけど、無いんだから仕方ないですよね(笑)
それから、血のつながった親子だって兄弟だって、みんながみんな仲良しってわけでもありません。
うちの場合はモラ夫がそうでした。
私はモラ夫と知り合ってから結婚離婚した今の今まで、モラ夫の兄弟に会ったことがありません。
モラ夫とモラ夫の兄弟は仲が悪く、もう何年も会っていないんだそうです。
この話をすると、半分くらいの人が信じられないって顔をしますが、もう半分の人たちはあんまり驚きません。
家庭環境って案外みんな、それぞれに複雑な状況を抱えているんですよね。
つまり、どういうことかというと、モラ夫との毎日に息が詰まって、逃げ出したくなった時、何の心配もなくさっと実家に帰れる人なんてほんの一握りってことを言いたかったんです。
そしてつまり、あなたと同じ悩みを抱えている人はたくさんいて、
あなたはひとりじゃないって事をお伝えしたかったんです。
私はバツイチで、実家無しお金なし、仕事なし
筆者である私は、何を隠そうバツイチです。
モラ夫とは二度目の結婚です。
二度目で、相手を見抜けなくて、いい年して何やってんの。
そうやってさんざん自分を責めました。
先ほど書いたように”実家”もありません。家計管理は夫でしたからお金もありません。
おまけに、夫と共有名義で家を買ってしまいましたから、ローンも抱えている状態。
子供は生まれたばかりで、育児休職中です。
もう、どうにもなりません。
八方塞がりです。
でも実際は、そんな状態から、夫の元を逃げ出しました。
そんな状態からまず私がやった事。
それは、「親戚の力を借りる」です。
このサイトの中で何度か書いていますが、まず相談したのは「女性電話相談」です。
こちらではたくさんのお話を聞き、たくさんの事を教えてくださいました。
実際離婚するに至るまでの手続きやノウハウはとても助けになりました。
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でも、行政ですから、そんな風に困っている親子に、無条件で住む部屋を与え、おいしいごはんを作ってくれるわけではありません。
私たち親子が、路頭に迷わず、お腹をすかせることもなく、暖かい部屋で眠ることができたのは、この親戚のおかげです。
私の場合はこの親戚家族が、困り果てた私に力を貸してくれました。
文字通り、命の恩人です。
私たち親子は、この親戚の家に間借りをさせてもらい、自分の力でアパートを借りる事ができるようになるまで、献身的に支えてくれました。
いまでも、頭が上がりません。
そうやって地に足のついていないような生活を何か月かしたあと、親類からの援助や、低金利の融資などを利用し、やっとアパートを借り、念願の子供と犬と私の生活が始まりました。
あなたの場合はもしかしたら、親戚じゃないかもしれません。
親や兄弟からの支援を受けたり、あるいは親しい友人かもしれません。
母子寮に入った友人もいます。
でも、そうやって必ず助けてくれる人がいるはずです。
精神論ではありません。
本当に困った時、差し伸べてくれる手は必ずあると思います。
でも、センチメンタルな話ばかりもしていられませんからね。
次回は現実のお話をします。
生活保護とか、そういうことを書いていきたいと思いますね。
まとめ
モラハラ夫の元を逃げ出すこと、それは、それまでの生活を、一気に捨て去ること。
家族で何カ月も前から話し合ってする、楽しいお引越しとはわけが違います。
「あなたと別居したい」そう伝えて、「うんわかった。」と、何も言わず、ゆっくりと荷物をまとめて、理想的な住まいを探して、お天気も、日取りもいい日に、優雅にお引越し。
モラハラ夫相手にそんなことできるはずがありません。
モラハラ夫の元を逃げ出すには、それなりの痛みを伴うことは事実です。
だけど、そういう痛みは、ずっとじゃありません。
何カ月か、長くても一年もかからないと思います。
いつ終わるかわからない、モラハラ夫との長くて暗い、光が差し込まない、トンネルの中みたいな、そんな生活をずっとするのに比べたら、なんてことはありません。
モラハラ夫の元から逃げ出すこと、私は応援します。
モラハラ人間からは、やっぱり、離れるよりほかにはありません。
今度は、行政や各機関が実際に行ってくれる経済的支援についても、記事を書きたいと思います。