こんにちは。
私は元モラハラ夫に苦しめられ、離婚したシングルマザー 、tomokoと言います。
まずは、この記事にたどり着いてくださった、あなた。
どうもありがとうございます。
そして、大丈夫ですか?
あなたの旦那様は、あなたを苦しめていますか?
毎日のように暴言を吐いて、あなたを苦しめていますか?
スイッチが入ると、手がつけられなくて、子供の前でもお構いなしに怒鳴って暴れていますか?
部屋に閉じこもって無視行為。陰湿な経済的DV。そういうことを繰り返していますか?
この記事を検索して、読んでくださっているあなたはきっと、とても辛い状況におられるのだと思います。
心からお察しいたします。
私自身も、これはモラハラなのかも知れない、毎日が辛い、苦しい、どうすればいいのかわからない、そんな暗闇にいた時、ずっとネットの中に、こたえを探してさまよっていました。
自分の夫に、言葉の暴力で、
これでもかと言うくらい傷つけられ、
これでもかと言うくらい、想いを伝えても、伝わらない。
何故だろう、何故なんだろう。
心臓がどんどんとえぐられていくような、そんな毎日でした。
そしてきっと、この苦しみには出口はない、とも思っていました。
だから、どうにかして回避する方法を探ってみたりしました。
でも、元モラハラ夫は、そこにとどまることはありませんでした。
妊娠したことで、モラハラスタート。
そして、出産後も、攻撃はどんどんエスカレートするばかりでした。
皆さんの旦那様もそうでしょうか…。
そして、自分の夫がモラハラ人間であると悟り、離婚に踏み切った訳ですが、今になって振り返ってみると、
自分の中で
”吹っ切れた瞬間”があったんです。
そして、その瞬間は、とても明確に訪れました。
そして、そこから、離婚意思を明確に持ち、迷いなく突き進む事ができました。
それまでの、痛めつけられても何度も立ち上がって、夫に寄り添おうとするような、
盲目で従順な気持ちは何処かに行き、
全てを諦め、全てを納得できたような、
「あー、そうか」と悟ったような、そんな瞬間
が訪れたのです。
そして、そういう瞬間は、
モラハラ人間に苦しめられている妻たちに、必ず訪れるものだと私は思っています。
今回の記事では、そういう瞬間について共有し、知っていただく事で、少しでも皆さんの苦しみを和らげるお手伝いが出来たら、そんなふうに思っています。
私に訪れたその“瞬間”
では、実際のエピソードと一緒にその時のお話をしますね。
それは、子供が生まれたばかりの頃でした。
元モラハラ夫は、私の妊娠が分かってからすぐに、モラハラ の頭角を表していました。
私が流産しかけて苦しんでいても、そんなさなかに平気で遊びに行くような事はしょっちゅう。
機嫌が悪いとわざと、妊婦の私にタバコの煙を吐きかけたり、
何時間でも立たせてお説教するとなど、その暴挙は止まることを知りませんでした。
だけど、だけど、だけど。
そんな局面でも私は、
元モラハラ夫について行くこと、
どうにかしてわかり合うこと、
どうにかして穏やかな夫に戻ってもらうこと、
この子の父親はこの人だけなんだから、
子供から父親は奪えないから・・・。
そんなことばかりをずっとずっと、考えて、苦しんでいました。
だけど、そんな気持ちをぜんぶ取って、スーッとさせてくれる、とある出来事があったのです。
それこそがまさに、今回お伝えしたい“その瞬間”でした。
それは子供の1ヶ月検診のことです。
初めての子育てで、超寝不足の中、毎日のお世話にも奮闘して、やっと迎えた1ヶ月検診。
ともなればそれは、子供にとって初めての外出。私的には家族の一大イベント!!
そんなふうに思っていました。
真新しいベビーシートを携えて、おむつにタオル、もしもの時のミルク、ビニール袋にお尻拭き。必要以上に大きなバッグを抱えて、いざ出陣です。
だけど、そんなふうにそわそわドキドキしている私とは正反対。
何故だかわかりませんが、
朝からとにかく不機嫌な元モラハラ夫の姿がそこにありました。
なんで、よりにもよって今日、こんなにこの人の機嫌が悪いの…。
私は神様を恨みました。
病院の駐車場に着くと、子供をベビーシートから下ろし、おもむろに抱き上げてそのまま病院の入り口に向かう元モラハラ夫。
総合病院の受付にはきっと、いろんな病気をして来ている人達が沢山いるはず。
抱っこ紐もおくるみもつけずに、それはあまりにも無防備に見えました。
でも、絶賛不機嫌中の元モラハラ夫はそんな私の忠告に耳を貸しません。
私が抱っこ紐で抱いて行くと言っても無視をして、ズカズカと入口へ向かいます。
それならせめて、別の入り口から入ろう。反対側にも入り口があって、出入りも少ない。そこから小児病棟にも行けるから。
私はそう言おうと思いました。
それならいくらか違うはず。子供にとってはその方がいいはずだと。
だけど、プリプリとして、今にも怒り出しそうな元モラハラ夫に、
果たしてどう言おうか。なんと言えば穏便だろうか。
私は考えました。
だけど駐車場から病院の入り口まではわずかな距離で、考えている時間はありません。
もうストレートに言うしかありませんでした。
「正面からだと、風邪とかうつったら怖いから反対側から行こう?」
私は恐る恐る伝えました。すると、
「あ゛ぁ?うっせーな、
いちいちいちいち!
黙ってろよ!」
それは、まだ、この世に生まれて1ヶ月の乳児を抱いたまま、キレ散らかすという最悪の結末でした。
そしてそのまま正面玄関に突入したのです。
なにも、乳児を病院の正面玄関から抱っこして入ったからとて、必ずしも病気になるわけじゃありません。
私が気にしすぎなのかも知れません。
だけど、それでも、そんな言い方をする必要はないはずですし、初めての子育て、初めての新生児に、こんなにもドキドキ、ハラハラ、オドオドしている、
我が妻に対して、どうしてそんな態度が取れるのかと、私には、理解しようにも、到底、理解できませんでした。
そして私は、心が締め付けられるような苦しい気持ちになりながらも、平気なフリをして検診を受けに向かいました。
そして、その後。
久しぶりに会う助産師さんたちに子供の顔を見せて、いろいろ話しているうちに少し元気をもらい、お会計をして帰ることになりました。
私は、抱っこ紐で子供を抱き、必要以上に大きなバッグを背負い込み、お会計の紙を持って手続きをしていました。
その間、元モラハラ夫はと言えば、待合室のベンチで、スマホに夢中になっていました。
大きな荷物と抱っこで、思うように鞄の中のお財布が見つからなくて、四苦八苦していた私を助けてくれたのは、案内係の若い女性でした。
黒髪をピシッとまとめた、一生懸命なその彼女が、「お手伝いしましょうか?」と、戸惑いながらも、声をかけてくれ、鞄の中のお財布を探してくれたのでした。
私は彼女と正反対のところにいる、元モラハラ夫を見て、この人は何のために病院に来たんだろう、そう思いました。
そして、親切にしてくれた会計係りの男性と黒髪の彼女にお礼を言い、私は病院を後にしました。
そしてーーーー。
その時は訪れました。
車の前まで来た時。
赤ちゃんと大きな荷物を抱えていた私は、後から付いてきた元モラハラ夫に、ごく自然にこう言いました。
「ドア開けてくれる?」
すると彼はこう言いました。
「はぁ?できるでしょう〜?自分で〜。」
さっきから夢中になっているスマホからは視線を逸らさず、
赤ちゃんと大荷物を抱えた私に、元モラハラ 夫はそう言ったのです。
何かが降りて来たのはその時でした。
その時、何かが変わったのです。
私の中の世界が、変わったのです。
「あー。もう、はい、わかった。そうなんだ。はい。」
その時の心境を文章に表すと、そんな感じです。
それまでは、元モラハラ夫に何かされた時、苦しかった時、こんなふうに言われた時、
”なんで、どうして、どうしてそういうこ言うの?私の気持ちわかってくれないの?”
そんなふうに思っていたんです。
元モラハラ夫との生活は、その感情の繰り返しと言ってもいいです。
そうやって従順な疑問を持ちながらも、
その疑問を解決できないまま、自分の気持ちを無理やり押し殺して、日常へと身を突き動かしてゆく。
そして、家族だから、夫婦だから、子供のためだからと、自分をいなしていく。
それまではずっとそうでした。
だけど、その時ばかりは、そういう“従順な自分”が現れませんでした。
そして、代わりに現れたのは、
“自分の感じたままに生きればいいのさ”と言う、今までに見たことのない、自由でしなやかな自分だったのです。
そしてその後。
私は、得体の知れない晴々しさでいっぱいでした。
元モラハラ夫が不機嫌だろうが、そんなのは知ったことではない。
もう彼のことはどうでもいい。
そして、私がそんな心情で、いつもの弱気な態度を見せないで居ると、元モラハラ 夫はそれに気がついたようでした。
そして、その不穏な空気を軌道修正しようとしているように見えました。
指して面白くもない事で笑って見せたり、必要以上に話しかけてきたり(笑)
だけど、すっかり従順な気持ちを忘れた私にとって、それはもうどうでもいい事でした。
元モラハラ夫に媚び諂うことなく、
無理やり波長を合わせようとするでもなく、
空気を読み取るでもなく、元モラハラ夫の話はほとんど聞いてませんでした。
これこそが、私に訪れた瞬間です。
元モラハラ夫との結婚生活の転機と言っていいと思います。
そこからは、“ごめんなさい。私が悪いんです。”そういう自分が消えていった。
そして、元モラハラ夫が、彼こそがおかしいんだ。
普通じゃないんだ、異常なんだと、冷静に判断していく事ができるようになったのです。
まとめ
私に訪れたその瞬間。
それは、離婚意思を明確に持ち、自分の夫が異常であるということを悟った瞬間。
そして同時に、積み上げてきたものが崩れた瞬間でもありました。
それは、彼への愛情だったのかなと今は思います。
でも、確かにあの時。
子供を抱いて、大きな荷物を持っていた、あの時、自分の心の奥で何かが崩れた気配がしました。
なにか大きなものが倒れて、砂煙が上がったようなそんな光景が見えるようでした。