モラハラ夫が改心する事。そんな事本当にあるんでしょうか。
何をどんなふうに伝えても、伝わらない、会話が成立しない、機械のように、お金と、同じ過去の話しかしない。
自分を愛してやまない、自分以外の人間は全部、高~いところから見下している。
家族だろうが、妻だろうが子だろうか関係ない。
自分の邪魔をした人間は、絶対に許さない。
そんなモラハラ人間が、改心するなんて事、あるんでしょうか。
でも、ネットの中には、モラハラ人間が改心したとか、夫のモラハラが治ったとか、そういう風に話す人もいますよね。
今回は、その秘密を探っていきましょう。
モラハラ夫って何をどうすれば改心するの?
妻のこと同じ人間と思ってないやろ?
やば過ぎない?マジで腹立つ。
— エンジェル魚田@痩せない (@kossan34) December 8, 2018
連休に息子と二人で買い物に出掛けた時に、モラ夫の事をどう思うか聞いてみたら、
「あんなの父親じゃない」と。
「俺が自立したら別れていいよ。俺もキツイ」
と言っていた。モラ夫、嫁も子供もあんたに愛想尽かしてるぞ。
もう挽回出来ない所まで来てるんだぞ。
己を知って改心せねば未来は無い。— 凛子?✳ (@nyantaro068) July 18, 2018
モラハラ人間が本当に改心したのか見分ける方法
モラハラ人間が本当に改心したのか見分ける方法。
まずは、そんなとっておきの方法から紹介していきますね。
と言っても、もし、こんな事が出来れば、世の中こんなにたくさんの妻たちが、モラハラ夫に苦しめられているはずがありません。
なので、これはあくまで私の個人的見解です。
では、ズバリその方法は…
モラハラ夫が改心したという点について、
具体的にどんな事を改心したのか
確認するという事です。
「お前を傷つけていた。苦しめて悪かった。」
「お前がいなくなって初めて、お前の大切さに気がついたよ。」
「やっぱりお前じゃないとダメなんだ。」
こんな内容の謝罪は…
完全にアウトです。
いわゆる、ハネムーン期に用いられる常套句です。
お前の大切さに気がついたとか、お前じゃなきゃダメだとか、そういうのは改心したとは言いません。
「傷つけ、苦しめて、悪かった。」
これも、ただの反省文です。
ただ謝ればいいってもんじゃありません。
あなたが心に被った傷は、そんなレベルじゃないはずです。
重要なのは、
・自分がなんらかのパーソナリティ障害を抱えているかもしれない事
・自分自身の両親や家庭環境に問題があるかもしれない事
・自分は世の中の普通じゃないという事
を認め、それを正しく理解しているかどうかです。
自分の家庭環境を省み、問題があると認識するという事は、ほとんど、自分の全人格を否定しているようなものです。
その上で、改心して、生き直すってことです。
モラハラは単なる性格ではありません。
“治す”というより、自分の人生を全否定して、その上で、全然違う自分として生き直すんです。
容易いことではありません。
仮に、自分が、これまでの生い立ちや自分の人格、全てを否定し、心をすっかり入れ替えて生きることができるか、と言われれば、そんなの全く自信はありませんし、強い嫌悪感を抱いてしまいます。
誰しも、自分の生い立ちや、両親、育ってきた環境、そういうものには、何物にも変えられない愛着というものがあります。
自分が正しいと信じて生きてきた道が、突然、人の道に反しているとレッテルを貼られ、矯正されてしまう。
そんな受け入れ難い事、自信100%のモラハラ人間には、甚だしい苦痛でしょう。
自分の愛する世界を否定されることなど、モラハラ夫には到底、処理できるはずがありません。
でも、そうしなければ、本当の意味でのモラハラの改心はあり得ないと、私は思います。
うわべだけ治したように見えても、根元から、問題の根本的解決をしなければ、モラハラはすぐに再発してしまうと思います。
関連する記事として、モラハラ夫のハネムーン期についてまとめたものがあります。
こちらもよろしければご覧ください。
参考記事
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何これ?モラハラ夫のハネムーン期とその見分け方を徹底解説!
ハネムーン期。 この言葉を、モラハラについてまとめているサイ ...
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元モラハラ人間の言葉
モラハラの改心はそれくらい、すごいことだと思います。
私は以前、自身が元モラハラ人間であり、今はとても反省しているという内容のブログを書いていた男性と、メッセージのやり取りをしたことがありました。
男性は当時、すでに離婚していて、自分のせいで妻を苦しめ、離婚に至った事を後悔していると言っていました。
私は、やりとりを始めた時は、少し半信半疑でした。
本人がそのように言っていても、本当の意味でのモラハラの改心はそう簡単ではない筈だと思ったからです。
私は内心、彼に疑ってかかりながら、色々な質問をしました。
何がきっかけでモラハラに気がついたのかという問いに対しては、
「自分が職場でモラルハラスメントを受け、自分が妻に対してやっていたことと同じだ」
そう思ったそうです。
妻に言われたり、カウンセラーに言われたり、そういう入り口ではなく、自分が被害者になることで、ようやく気がついたのだと言います。
そして、モラハラについてさらに詳しく知る中で、モラハラの根本原因が家庭環境にあるという事を知った時、自分なりには納得できる部分があったのだそうです。
自分の生い立ちや家庭環境により、自らがモラハラパーソンになってしまったのだという認識ができたと言うのです。
これには少し驚きました。
原因を理解し、そしてそこから自分を見つめ直し、変わることができたら、それは本当の意味での改心なんじゃないかと思います。
でも、彼は、それを認識はできたものの、今までの自分を全部、潔く切り捨て、全く新しい自分になれるかと言われれば、それについては踏み切れないでいる、と話していました。
「親や育ってきた環境をきっぱり捨てることなんて、みんなできないと思います」と。
確かにそうだと思いました。
もしかしてうちの親、おかしいのかも?そんな風に思っても、急に突き放すことは確かに難しいのかも知れません。
答えがわかったのに実行はできない。
もどかしいですよね。
だけど、それが現実なんだと思いました。
モラハラ夫にモラハラを気付かせることができるのか。
そんな視点で書いた記事もありますので、よろしければご覧ください。
参考記事
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自己愛の塊の夫にモラハラだと気づかせたい!私が試した事と結果は?
話の通じないモラハラモンスターに、自分が「おかしい人間」なん ...
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まとめ
モラハラに気がつくことはできても、その瞬間から真新しい自分になって改心する。
それは不可能のようです。
今回登場した男性のように、自分がモラハラ人間になってしまう要因を認識できたとしても、モラハラを改心して、卒業するには、とても長い時間と、周りの理解が不可欠のようです。
気がつくだけでもすごいと思います。
でも、ずっと家族として一緒に暮らしていくなら、それだけじゃダメで、その先もずっと“治療”に付き合わなければならないのです。
治るまでまた何度もモラハラを受けるかもしれない覚悟で。
モラハラの改心は、とても奥が深いです。