ハネムーン期。
この言葉を、モラハラについてまとめているサイトやネットの中で知りました。
どこのどなたが、こんなにキャッチャーでわかりやすいネーミングを付けたのでしょうか。
簡単に言えば、ハネムーン期とは、モラハラ夫達が、急に豹変して、気持ち悪いくらい優しくなったりする事です。
いつもの夫が、まるでハネムーンの頃のように、優しくて爽やかに変身し、いつものギスギスしたモラハラ人間は何処かに行ってしまうのです。
でも、“期”っていうくらいですから、いつか終わりは来るわけですよね。
モラハラ夫のハネムーン期について詳しく見ていきましょう。
モラ夫が今朝『お布団干してくれてありがとう』だって。
ハネムーン期?
それとも死期が近いの?
物件探しに行く時や、どこかに相談行く時に限って普通だったりする。絶ち切れワタシ!振り切れ!
情だか何だか知らないけど、離れたら幸せだよと思えるワタシになりたい!もう無限ループはイヤだー?— RicoQuun★別居・離活真っ只中 (@QuunRico) October 30, 2018
ハネムーン期のモラ夫が普通に話しかけてきてわたしも普通に返事をするんだけどすごく仮面夫婦な違和感。誰も見てないのにすごく仲良しを演じてる。でも本当はお互いに心を許してない。仮面をつけたままの毎日。なんなんだろこれ。幸せなのか?もちろん暴言を吐かれたり無視されるよりは全然いいけど。
— こめこ (@wbwFLIRt9VcuEPW) February 3, 2019
ハネムーン期はモラハラサイクルのひとつ
モラハラサイクル。
この単語を聞いて、ピンときたあなた。
あなたは、もう立派なモラハラ被害者です。
立派なって、変な言い方ですけど、でも、サイクルという言葉でなんとなく納得できたあなたは、
モラハラを受けてしまっていることに間違いないようです。
そう。サイクルがあるんですよね、モラハラ夫の行動には。
とにかく手をつけられない爆発モードの時とか、やけに穏やかで気味が悪い時とか。
明らかにイライラが溜まっていて、いつキレてもおかしくないピリピリモードの時とか。
ちなみに、わたしはこの、ピリピリモードが一番嫌でした!
皆さんもそうですか?
キレ散らかしてる時もそりゃあ嫌だけど、
何を言っても反論反発、
こちらのアラしか探さない、
何が地雷になるかわからない、
いつのまにか舌打ちしている、
遠くで物に当たってる音が聞こえる
…こんなピリピリモード。
ほーんと、嫌ですよね~!!
こんな風に、モラハラにはモードがある訳なんです。
そしてそのモードは、決して気まぐれではなく、
規則的な周期でサイクルを繰り返しているのです。
これは、モラハラ人間だけでなくドメスティックバイオレンスの加害者にも当てはまります。
では、周期ごとに確認していきましょう。
モラハラ『蓄積期』ピリピリモード
まずは蓄積期。
これです。私が大嫌いなピリピリモード。
ほんと、モンスターみたいですけど、イライラを食べて、どんどん膨れ上がってる状態とでも言いましょうか。
家庭だけじゃなく、仕事も、友人関係も全部含め、不平不満を溜め込んでいる状態です。
より大きな不平不満が現れれば、いつもより早くに容量はいっぱいになってしまう仕組みです。
イライラで満たされたモンスターは、今にも爆発しそうで、苦しそうな状態。
普通の会話はむしろ困難。
普通に喋りかけても、いつも顔を歪めたり、真っ赤な顔をしたりしています。
そして、誰かが少しでも逆撫ですれば、それがスイッチとなり、溜まりに溜まったストレス爆弾が大爆発してしまいます。
爆発期へと移行します。
モラハラ『爆発期』
ついに爆弾が爆発してしまいました。はい、爆発期。
そしたらもう、こちらとしては何も出来ません。
爆発物の後処理くらいでしょうか。
これがモラハラの真骨頂じゃないですけど、モラハラの見せ所じゃないですけど、まぁ、よくも思いつくなぁという程の、相手を踏みにじる酷い言葉、理不尽な言動、そういうのを思う存分、気の済むまでぶちまけていきます。
これもまた苦痛ではありますが、右から左へ受け流すしか方法はありません。
怒りの感情に任せ、これまでに溜まりに溜まったストレス、イライラを放出する、これが爆発期です。
モンスターの気がすむまで、何時間、半日、丸一日…わかりませんが、激しい爆発期が終われば、次がハネムーン期です。
モラハラ『ハネムーン期』(安定期)
怒りのストレスを全て、妻にぶちまけるという方法で、スッキリとしたモンスター。
ここからは安定した期、ハネムーン期に入っていきます。
自分が荒れてる時は正気を失っているけど、荒れに荒れた爆発後の惨状を見て、初めて気がつく。
何度もやってるくせに、そんな惨状を初めて見たような顔をする。
そして、
「俺が悪かった」
「本当にごめん」
「もうしないから許してくれ」
身も心も荒れ果てた我が妻の姿を見て、慌てて抱きしめてくるのです。
ここで少し補足しますと、ハネムーン期にはどうやらふた通りのモンスターがいるようです。
- とにかく謝罪してきたり、弱気になったり、時に泣いたりするタイプ
- 絶対に謝れないタイプ
絶対に謝れないタイプは、ハネムーン期でも謝ることができません。
でも、自分がやってしまったことはわかっている。
その場合は、気味が悪いほど優しいことを言いだしたり、不自然な笑顔を浮かべたり、わざと笑ったりします。
わざとだからすごい気持ち悪い笑顔や、笑い声。
俺は楽しい、みんなも楽しいよな、アハハハ~♪みたいな(笑)
家族みんながドン引きなのに、です。
そうなるともうホラーの世界ですね。
これがハネムーン期の概要です。
ハネムーン期なのか、本当に治ったのか見分けるには?
では次に、ハネムーン期の捉え方について見ていきましょう。
今度こそ、本当かもしれない。
これは単なるハネムーン期じゃなく、本当に心を入れ替えてくれたのかもしれない。
そんな風に思ったことありませんか?
いままでと、なんか違うなって。
今度こそ信じてみてもいいのかなって。
あんなに酷い暴言を浴びてきたのいうのに、もう一度だけ信じてみようか…そんな風に思ってしまう、仏のような心が生まれてしまうのはとてもよくわかります。
一度は愛した人だし、なんてったって子供の父親だし、この人にも、少ないけど、良いところはあるし…。そんな風に。
でも、それは、落とし穴なんです。
周期で訪れるハネムーン期には、そう思わせてしまう力があります。
イライラを蓄積する蓄積期、ピリピリモードの時と、ハネムーン期の時の夫は、
まるで別人
のように変わっているはずです。
あんなに小さいことで怒っていたのに、今はこんなに穏やかに笑っている夫。
優しく頼めば、家事だって育児だってやってくれる。
家族みんなで、笑顔で穏やかに休日のお出かけ。なんて平和なんだろう。
蓄積期には考えられないような穏やかで優しい夫の姿、それこそが落とし穴です。
言うなればギャップ萌え。
普通の事してるだけなんですよ。普通に家族で笑いあって、普通に家族で買い物してるだけ。
それは世の中の普通です。
でも、モラハラ夫の場合は、蓄積期の頃の夫が怖すぎるから、それだけで天使に見えてしまうのです。
奥さんがそんな風に、仏のような感情を持っている時、モラハラ夫はもう、次のサイクルに向け、心の準備をしているはずです。
小さいイライラはまたどんどんと蓄積され、またモラハラは繰り返される。
一度は信じてみようと思っているから尚更、裏切られたような気持ちが合わさって、また苦しんでしまうのです。
モラハラ人間が、ハネムーン期ではない、本当の意味を改心をするとすればそれは、
自分の人格を全て否定した時です。
それまで生きてきた自分を全否定して、新しい人格として生き直すって事です。
私はそうそう簡単にできる人はいないと思っています。
特に、自己愛人間には到底難しい事だと思います。
モラ夫がモラハラに気が付くだけで奇跡!
モラハラ夫に気づかせることは可能か?
参考記事
-
-
自己愛の塊の夫にモラハラだと気づかせたい!私が試した事と結果は?
続きを見る
まとめ
モラハラ人間はハネムーン期を含む、こうしたモラハラサイクルを繰り返しています。
結婚して子供ができて、自分の自由を奪われたと勘違いしているモラハラ夫たちは、イライラの発散ができず、どんどん、“蓄積期”が短くなっていきます。
そしてどんどんキレ散らかすようになる。
そして繰り返されるハネムーン期。
まるで自分のことしか考えていない、まるで周りを見ようともしない、周りの大切な人たちを傷つけてばかりです。
そしておそらくそれは、これからもずっと繰り返されていきます。
今、モラハラに思い悩んでいるあなたが、はやく穏やかな毎日を過ごせますように…。