モラハラ夫と別居したけど、離婚したけど、モラ夫との人生、一周回ったけど、あれ以来とても優しく変わっていく彼…。
彼の元に戻ってもいいの?
私が選択を間違えていたの?
これが本当の彼の姿なの?
ふと「復縁」という文字がチラつく。
同居を解消すると、まるで別人のようになったモラハラ夫。
子供にも妻にも優しく、
妻と家族と別れた事の潔さと後悔を、うまく「ないまぜ」にして表現している。
そんな事をされたら、押して押して、ぐっと引かれたら…復縁心が揺さぶられてしまう。
モラハラがどういうものかは十分わかった。だから別れた。
でも、まだそこには自分のことを愛してやまない男がいる。
力づくで引き戻されるわけでもない。
選択肢はこちらに委ねられている。
子供との面会で一緒に過ごす事も多くなり、家族の間に、婚姻期間中にはなかった新鮮な風が吹いている。
子供も喜ぶに違いない…。
復縁を真剣に考えてみようかしら。
そんな風に思っているあなたへ。
モラハラ夫との復縁はアリ?
モラハラ、暴言、暴力、そういうのが嫌で嫌で、辛くて辛くて別れたはずなのに、復縁を考えてしまう。
でも、色んな事情があって、愛も情も、血も涙も、色んなことを思い、考えたからこそだと思います。
でも、これまでにあなたが、モラ夫から受けてきた人格を否定するような暴言や、深く傷つけられた言動の数々。
それらを、忘れてしまいましたか?
モラハラ人間が、自分の罪と向き合い、生き方と向き合い、生い立ちと、両親と向き合い、これまでの自分の常識を全部捨て、新しい自分として生き直す。
そんな風に、本当の意味で改心することができたのなら、復縁してもいいと思います。
でも人って、簡単にそんなことができるんでしょうか。
自分の人格を否定するなんてこと。
まして、自己愛100%で出来ているモラハラ人間には、未だに誰も解くことのできない、
歴史的謎レベルの、超高難度の超難問
だと私は思います。
不可能じゃないけど、ほぼ不可能ってことです。
お子さんのこと、家のこと家族のこと、色んな事情の元に、復縁を考えるのだと思います。
でも、モラ夫が本当の意味での改心していなければ、復縁してもまた同じこと。
悪夢を繰り返してしまうだけだと、私は思います。
そしたらまた、モラハラ夫からの脱出大作戦を計画しなければならないのです。
一度別居したことがある人ならわかるはずです。
モラ夫の元から逃げ出すのは、それはそれは大変な苦難です。
そうなればまた、自分を、子供を、大切な人を苦しめてしまうかもしれません…。
回数はさすがに減ってきてるけど未だにモラ夫と復縁しかける夢を見る
ちなみに毎回オチは一緒で、
やりなおせる大丈夫!(ポジティブ)
からのー
やっぱ無理だ…(絶望)
ってなってるパターン— moru (@morumoruT) November 2, 2018
モラハラ夫の復縁。個人的にはとてもオススメできません。
モラハラが治るのか否か。それも記事にまとめてみましたので、ご覧になって見てくださいね。
参考記事
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えっ!夫のモラハラが治った?いややっぱり治らない?どっち?
そのそもモラハラって治るの? モラハラ夫、治ったって人います ...
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モラ夫と復縁したらどうなるの?
では、「モラハラ夫と復縁してしまった私のリアルケース」について聞いてください。
そうです。
何を隠そうこの私も、一度、モラ夫と復縁しているのです。
私の場合は、結婚前、モラハラ夫と同棲していました。
その時のことです。
モラ夫とお付き合いして2、3年の頃、私たちは同棲をスタート。
まぁ、そうですね、何も揉め事が起きずに生活できていたのは最初の1ヶ月くらいでしょうか。
何かにつけて、とにかく譲らないモラハラ夫。
共同生活しているというのに、自分の生活スタイルは一切変えようとせず、要望を申し入れると、不機嫌になったり、何時間もネチネチ文句を言ってきたりする始末でした。
うちの場合、ある種珍しく、籍を入れる前に早々と頭角を現していました。
そんな相手と長く共同生活できるはずもなく、わずか半年ほどで同棲解消。
もちろん、別れる事に反対され、何度も止められましたが、逃げるようにしてどうにか別れました。
それは今思えば、そのときは 正常な選択 ができていたんです。
私は自分自身の力で、モラハラ夫と決別するという最良の選択をする事が出来ていたのです。
でも、別れたのも束の間。
モラハラ夫はじわりじわりと、連絡してくるようになりました。
力づくというのではなく、どことなく謙虚さをまとった姿勢を見せていました。
それがまた、にくい演出で(笑)。
そして、
「お前じゃなきゃダメなんだ。」
という口撃。
「離れてみてやっと、お前の大切さに気がついた。」
などなど。
決してすがりつくようにでもなく、かと言って「俺が悪かった」と謝るわけでもない。
でも、とにかく真剣に、やっぱりお前がいいんだと、何度も言われました。
私はしばらくの間、それでもうんと言えずにいましたが、“復縁”の2文字はずっと心に浮かんだままでした。
そして、私の根底にあった“依存心”が、強く働いていました。
切りたくても切りたくても、隙間からスルリと入ってくる彼の事を、完全にシャットアウトすることができないのです。
その頃に、“モラハラ”というものに気がついていたら、もう少し冷静な判断ができていたのかもしれません。
でも、モラハラや自己愛というものに気がついていない当時の私は、あんなに傷ついたのに、苦しめられたのに、そんな痛みを何故だか、どこかに忘れてしまうんです。
“何だっけ?忘れちゃった”というのとは違う。
“故意に考えないようにして、いつしか記憶から薄れていく、消えていく”という感覚です。
そして、自分が悪かったのかもしれないという、自分責めも始まりました。
離れ離れになった今、謙虚に健気に、遠くから、暖かく、自分を愛してくれる夫を見ていると、自分の方が悪者に思えてしまう事もありました。
でも、今思えばそれは、典型的なモラハラ洗脳だったのではないかと思います。
モラハラ被害者になりやすい私たちが持つ“依存心”。
これは、モラハラ夫との復縁に大きな影響があると思います。
モラハラ被害者の心理についてまとめた記事がありますので、よろしければご覧になってみてくださいね。
参考記事
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モラハラ夫に洗脳されやすい被害者妻の「心理と性格」を考えてみた!
私は、モラハラ夫と離れた今、 自分は洗脳されて居たんだな っ ...
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そして復縁後に、程なくして結婚、妊娠、出産。
ジワリ、ジワリとモラハラと自己愛が滲み出してきて、出産後にはピークを迎え、のちにモラハラが大爆発します。
もしもあの時ちゃんと別れて、復縁せずにいれば、こんなに苦しいことも、辛いこともなかったし、色んなものを失わずに済んだかもしれません。
でも、それから、モラハラは治らないし、自己愛は病である事を知り、別れるしかない、今度こそ本当に、この人から離れようと決心し、モラ夫の元から2度目の大脱出を実行するのでした。
2度目ともなれば、正直言って恥ずかしかったです。家族に対する面目はありません・・・。
何度自分を責めたか本当にわかりません。
でも、ひとつだけ。
あの時復縁していなかったら。
復縁して、結婚して妊娠、出産していなければ、我が子と出会うことは出来ませんでした。
だから、私はあの時復縁したこと、後悔していません。
たくさんのものを失いましたけれど、でも、それ以上の宝物をもらったと思っています。
・・・という、強がりという名の本心を言わせてください。
まとめ
モラハラ夫との復縁。
私はモラハラや自己愛は、ほぼ治らないと思っています。
せっかく離れられたのに、離れるだけでもすごい大変なのに、また戻ったら勿体ない。
私はそんな風に思ってしまいます。
今は遠くに身を置き、穏やかに、優しく変わったように見えても、人は、そうそう簡単に、人格を変えることは出来ません。
離れれば、距離をおけば、たまにしか会わなければ、モラハラ夫も爽やかパパに見えてしまうかもしれません。
でも、それは離れることによって起きる必然現象のひとつにすぎません。
それでも、真剣に復縁を考えるならば、夫が、本当の意味で、モラハラや自己愛を理解し、自分を省み、もう自分を傷つける人間ではないかどうか、本当に慎重に、見極めてくださいね。