先日、テレビで、普段の日に奥さんに送るささやかなプレゼント特集をやっていました。
普段何も出来ていないから、と言いながら、奥様へのさりげないプレゼントを選ぶ夫たち。
香り好きの奥様にオリジナル調合したアロマオイル
最近話題になっている最新スイーツ
普段は買わないような一風変わった調味料
リッチなパンの詰め合わせ
…などなど。
なかなかセンスのいいものを選んでいる。
これは、夢の世界だろうか。
この画面の中にいる夫たちは、実在するのだろうか。
穏やかな表情で、妻への思いを語りながら、プレゼントを選んでいる。
「少しでも喜んでもらえたら嬉しいです。」
謙虚な言葉がまた、私の気を遠くさせる。
あぁ、そんな事を言われてみたい。
そんな家庭の奥さんに、なりたかった。
心の奥の叫び声がもれてしまう。
さて、ここで現実に戻りますが、モラハラ夫の愛情について考えた事、ありますか?
いつも、何かにつけてお前のためだと言い、いろんな事を押し付けてくるモラハラ夫。
妻を変な形で束縛し続けるモラハラ夫。
モラハラ夫が持つ愛情って一体どんなものなのでしょうか。
DVモラハラ夫の優しさと愛情表現は、感情的な恐喝です。
「こんなに好きなんだから許してくれるよね」
そう言う彼の気持ちを信じなければ、
「お前は俺を愛していないんだな」
と責める。
彼は本当に「好き」だと思い込んでいるので質が悪い。
愛を知らないずるい人だけが出来ることです。— 萩 (@hiyoko34778556) January 20, 2018
モラハラ夫やDV夫は、自分の感情を最優先し我が物顔に振る舞っている。が、家族が限界を迎え、別離を告げられ独りになった途端、彼らは大いに弱り、理不尽だと感じ、元家族に付き纏う。その原動力は愛情などではない。「我が物顔で家族を従わせ、自尊心を保っていたあの頃の自分」への未練と執着だ。
— Red Shadow (@dousurunosa) May 24, 2017
モラハラ夫の愛情表現
あなたのモラハラ夫は、どんな風に愛を表現しますか?
愛している、大好き、一生離さない。
そんな言葉を口にしますか?
うちの場合なんですが、お付き合いした当初は、この人、ジローラモ?
と思うほど、ストレートでオープンな愛情表現をしていました。
デート中、街中でも、レストランでも、車の中でも家の中でも、ずっと愛を囁いている。
今まで自分が付き合ったことのないような、そういうタイプでした。
時間が経って、結婚して出産すると同時に、モラハラは加速していったわけですが、
愛情表現もそれに比例して、だんだんなくなっていきました。
結婚や出産を機に、だんだんそういう表現が減っていくというのは、普通の世の中の男性たちと同じなのかもしれません。
それは女性もそうであって、空気のようになっていく夫婦にとっては、ごく自然なことなのかもしれません。
でも、モラハラ夫の場合は、その「愛情」は何かいびつな形に変形していったように思います。
それは、変な形での束縛や、服従、支配です。
人を愛するという、相手のことを想い、相手の幸せを願い、相手の笑顔を思うだけで切なくなる、
そんな尊いものとはまるで違う。
自分のテリトリーの中で飼い慣らし、服従させ、
そして相手には、自分を愛することを望み、相手の全てを支配する。
愛という本当の意味をわかっているはずなのに、
その尊さは相手にだけ求め、自分は決して相手を慈しむ事はしない。
それが日常生活の中でどうなるか考えてみると、それはやはり妻の支配です。
やる事なす事、全部支配して、気に入らないことは決して許さない。
家事も育児も、親に対する接し方も、考え方も何もかも。
そして妻には、自分に対する母なる大地のような大きな愛を望む。
俺が何を言っても、何をどう望んでも、大きな愛でそれを包み込んで欲しいと。
こういう歪んだ愛情というのは、どこかで見たことがある気がするんです。
そう、テレビやドラマで観る、ストーカーなどの犯罪者達です。
恐ろしいですけど、そんな要素を感じずにはいられません。
でも、一歩間違えたらこの人、犯罪犯すんじゃない?
モラハラ夫に対して、そんな狂気を感じたこと、ありませんか?
私はあります。
そしてモラハラ夫の究極の支配は夫婦生活です。
夫婦生活を強要。断ることは決して許されないのです。
モラハラ夫の夫婦生活に関する記事はこちらです。
参考記事
-
モラハラ夫の性欲が強い理由と恐怖の性生活とは?
続きを見る
家族愛も知らないモラハラ夫たち
妻に対する愛情だけでなく、モラハラ夫たちは、
家族に対する愛情も、とても歪んでいます。
愛する家族や子供のために一生懸命働く。
仕事が忙しくて、なかなか家庭を顧みる事が出来ない世の中のお父さん達。
一家の大黒柱として、大きな責任感と、仕事のストレスと戦っているんだと想います。
頭が下がる思いです。
それがお父さんであり、家族愛であり、ごく自然だし、本当に尊いものだと思います。
そういう想いのもとに、家族が繋がれば、家族みんなが家族を想う…そんな素敵な家庭を築いていけるのでしょうね。
あぁ、羨ましい。(切実)
一方、モラハラ夫はどうでしょうか。
モラハラ夫達はよくこんな風に言いますよね。
「誰のおかげで飯が食えると思ってる!」
と。
家族が笑顔になってくれればいい。そんな風に思ってるお父さんならこんなセリフ言いません。
そういう立派なお父さん達と同じように、
一丁前に仕事で疲れた顔をしても、中身は全然違います。
「仕事して給料もらってるのはこの俺だ。そしてその金で飯を食えているお前らは、俺に感謝するんだな!」
そうやって思ってます。
だからそんなセリフ吐くんです。
心が貧しすぎると思いませんか?
そんな考えの人間と、一生一緒に生活できるわけがありません。
外で働いてきてくれる夫のため、
一生懸命料理を作って、洗濯をして、愛情を込めてワイシャツにアイロンをかけても、
モラハラ夫達にしてみれば、そんなのは当然の事。
「俺はお前らのために外で働いて疲れてるんだ。もっと俺を労え。」
そんな風にしか思ってないんですから。
”子供に対する愛情の注ぎ方も知らない”
でも、それも当然のことかもしれません。
だってモラハラ人間たちは、そういう家庭に育ってきた人たちです。
親から愛をもらえず、父親にひれ伏して過ごしてきた。そういう家庭環境に育ってきました。
だから、自分たちもそう。
そこで、強い意志を持って、反面教師になれれば、負の連鎖は断ち切れる。
そして、強い家族愛を持つ、理想的なお父さんになれるかもしれません。
でも、歪んだ家庭環境に影響されてしまい、妻や子供たちをまっすぐに愛せないのがモラハラ人間です。
私は今、子供とふたり、穏やかに暮らしていますが、ふと思うことがあります。
例えば自分が子供と接している時。
時間はかかるし、こちらの精神を保つのは容易ではないけど、何度も同じ悪さをする子供に対して、こちらも何度も説明する。
決して怒らず、ゆっくり丁寧に。
そうする事で、1歳でも2歳でも、子供にはちゃんと伝わります。
だけどもし、ここにモラ夫がいたら、頭ごなしに怒鳴りつけたり、理由も説明せず、
「子供は親の言う事を聞いていればいい」そんな理屈で子供を叱りつけるかもしれないと思いました。
そんな子供が、真っ当に育つはずがありません。
飴と鞭ならまだわかります。
そこに沢山の愛情があればまだいい。
だけど、子供を慈しむような愛を与えず、理不尽に叱られてばかり。
気分ひとつで、子供を叱ることで自分のストレスを発散…そんなこともあるかもしれません。
そんな環境に育ったら子供がどうなってしまうか。
そして自分の精神も。ちょっと考えただけで恐ろしくなりました。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響について詳しくまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。
参考記事
-
モラハラ夫が「子供に及ぼす影響」と悩み続けた私の決意とは?
続きを見る
まとめ
モラハラ夫の愛情。
モラハラ夫にとっては、それが愛なのかもしれません。
でも彼らの愛は歪んでいて、狂っています。
相手を盲目に想い、慈しみ、相手の幸せを願う。
そんな尊い事を知らない彼らはとても可哀想だと思います。
相手を支配することでしか、満足を得られないなんて…。
何気なく取り上げたテーマでしたが、「モラハラ夫の愛情」とは、
なんだかすごく重くて、モラハラ人間の真髄に迫るようなテーマだと思いました。
また関連した記事を書ければと思います。